ガーデンライフが楽しくなるオススメの本をご紹介。緑に親しむ人が愛する自然・生活に関わる本も含めて良本を幅広くご案内。一日の終わり、ふと空を見上げれば美しい星々が優しく包み込んでくれます。今回は、星マニアの綴る俳句とエッセイ集をご紹介。

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『星戀(ほしこい)』

(野尻抱影・山口誓子著、中公文庫)

日が暮れたら、今日のガーデニングはもうおしまい。けれど、手を洗って家に入る前に空を見上げてみよう。青い薄闇の中にひときわ明るく輝いているのは金星だ。

 

本書は、無類の星大好き俳人・山口誓子と無類の星マニアのエッセイスト・野尻抱影が交わした俳句とエッセイを収めたもの。

漁り火と遠さおなじく春の星

蛍籠明日をよき日と星揺るる

誓子のこうした句に導かれるように、抱影の「星戀」「蛍と星」といったエッセイが綴られてゆく。元々は昭和21年、日本が戦争に敗れ、絶望のどん底に沈んでいた頃に出版されたもので、今回71年ぶりに文庫化され、再び読めるようになった貴重な本だ。

Triff/Shutterstock.com
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