「国営滝野すずらん公園」は広大な敷地を誇り、さまざまなレジャー施設がありますが、今回は「中心ゾーン」の花の名所「カントリーガーデン」にスポットを当ててご紹介します。主に11のエリアに分けて、それぞれにスタイルの異なる花園の見せ方を展開。カントリーガーデン内では800種以上の植物が息づき、北海道ならではの風景を観賞できます。

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北海道らしい雄大な自然と
季節の花々を満喫できる国営公園

「国営滝野すずらん丘陵公園」は約400ヘクタールもの敷地を抱く広さで、「こどもの谷」の大型遊具などさまざまなアクティビティーが楽しめる施設が充実しています。中でも、「中心ゾーン」にある「カントリーガーデン」は、花の名所として広く愛されるスポットとなっています。

71.4ヘクタールの「中心ゾーン」にある「カントリーガーデン」は、ゆっくり歩いて60分くらいで観賞できる規模。1983年に北海道初の国営公園としてオープン後、2010年に有料エリアを設置するにあたって、見どころとして整備されました。デザインは造園家で緑花緑化代表の笠康三郎さんが手がけ、現在は植栽担当のスタッフやボランティアの皆さんが植栽などのメンテナンスを行っています。

国営滝野すずらん丘陵公園

「カントリーガーデン」のテーマは「花と緑のある北の暮らし」。主に11のエリアで、それぞれにテーマを設けた花園やガーデンの景色が楽しめます。丘陵地帯の変化に富んだ地形を生かし、チューリップやコスモスを群生させた壮大なフラワーカーペットや、木陰の中に楚々とした北海道らしい田園風景など、多様な演出を楽しみましょう。シラネアオイやメコノシプスなど、北海道ならではの風景が見られます。

国営滝野すずらん丘陵公園

「国営滝野すずらん丘陵公園」では、クラフトや寄せ植えづくりなど、毎月多彩なイベントを開催しているので、公式ホームページをチェックして出かけるのもいいですね。園内のガイドツアーは予約なしでOK(先着順、定員20名)。毎日10:00と13:00にスタート、40〜60分かけて周遊します(4月28日〜10月14日まで)。

春は約20万本のチューリップを見に行こう!
エリア別にテーマ性を持たせた花畑に注目

国営滝野すずらん丘陵公園

「花のまきば」のエリアでは、5月中旬〜下旬にチューリップが見頃になります。5,200㎡に185品種、24万株を植栽。傾斜地になっており、グラデーションで魅せる「彩りの丘」と、虹をイメージして半円形にくっきりと色を分けて展開する「虹の丘」があります。やや傾斜のある場所で、上から見降ろしても、下から見上げても大迫力のシーンが広がりますよ!

国営滝野すずらん丘陵公園

写真は「花人の隠れ家」エリアの5月下旬の景色で、プリムラが楚々とした風情で咲いています。他のエリアの開放的な空間に比べ、自然林に囲まれた森の中にあり、静謐で落ち着いた雰囲気のガーデンです。ここでは珍しい植物も選ばれて、木漏れ日の中で多様な植物が自然に咲いている姿が、癒やしを誘います。

国営滝野すずらん丘陵公園

こちらは6月下旬の「キッチンガーデン」の様子。野菜やハーブなど、食卓に上がる植物と草花が織りなす景色を楽しみましょう。小枝で編んだ支柱と三角屋根の雨除けは、倒れやすく雨に当たると実割れするトマトのためのもの。オシャレな演出は、家庭菜園の参考になりそうです。奥に見えるテントは中に入ることができるので、ソファに座って写真を撮るのにもよいスポットです。

国営滝野すずらん丘陵公園

東口休憩所前の広場、通路、壁面などを彩るのは、ハンギングバスケットマスターが制作する寄せ植え作品の数々。毎年恒例で6〜7月にかけて、制作・披露されます。長く楽しめるように工夫して植え込まれているので、植物選びの参考になりそう。寄せ植えに相性のよい植物同士やトレンド品種などを見つけてみましょう。

国営滝野すずらん丘陵公園

写真は「カントリーハウス」の屋上空間にある、「くらしの花園」エリアで、7月下旬の様子です。車椅子でも見学できるように幅広のスロープを確保し、レイズドベッド形式で構成しています。ここでは、暮らしに密着するハーブを約100種類植栽。ハーブの使い方や効果も展示しており、実際に触れて香りを楽しめます。

秋は約150品種のダリアが登場!
70万本が風に揺れるコスモス畑もオススメ

国営滝野すずらん丘陵公園

「パレット花壇」では、8月上旬〜10月上旬にダリアが見頃になります。道内産ダリアの品種約150品種、約600株を植栽。育ててみたいダリアが見つかりそうですね。花色を対照的に選んでコントラストをつけたり、相性よくまとまる花形でまとめたりと、組み合わせの植栽術にもぜひ注目してください。

国営滝野すずらん丘陵公園

「花のまきば」では、9月中旬〜下旬にコスモスが見頃に。約4,200㎡に70万本のコスモスで埋め尽くされます。ピンクの濃淡や白がミックスする壮大な花畑を背景に、ぜひ記念写真を撮りましょう。空は青く澄んで、山々に囲まれた借景も素晴らしく、小鳥のさえずりがすぐそばから聞こえてくる心地よさに、時間を忘れそうです。

毎月多彩なイベントを開催!
ログハウスが目印のレストランも充実

国営滝野すずらん丘陵公園

写真はチューリップが見頃の時期に行われたイベント、フォトフレームづくりの様子。チューリップの花弁を使ってフレームを飾ります。「東口休憩所花の情報館」にて予約は不要、300円で作業時間は15分くらいです(イベント内容は年によって異なります)。

国営滝野すずらん丘陵公園

ログハウス風の外観が目印のレストラン、「カントリーガーデン」にもぜひ立ち寄りを。公園の営業時間と同じですが、ドリンクは9:00〜、食事は10:30〜で、ラストオーダーは閉園の60分までとなっています。メニューはパスタやカレー、うどん、ラーメンなど多様で、価格帯は700〜1,200円くらい。季節限定メニューも登場します。客席数は100席あり、カジュアルな雰囲気です。

国営滝野すずらん丘陵公園

写真は北海道当別町産のジューシーなベーコンをたっぷり使った「森のピザ」1,500円。シェアして召し上がれ! デザートにケーキ2個つきも嬉しいですね。

カントリーハウス内、他各所には売店があり、オリジナル商品や土産物、お菓子などが並びます。オススメはオリジナルクマベル(クマよけの鈴)550円、チューリップハブラシキャップ300円です。

Information

国営滝野すずらん丘陵公園

所在地:北海道 札幌市南区滝野247番地
TEL:011-592-3333
http://www.takinopark.com/

アクセス:地下鉄南北線真駒内駅よりバスで約30分

オープン期間:4月20日~11月10日、12月23日~3月31日(ただし4月19日、12月22日が日曜日の場合は開園)

休園日:開園期間中はなし

営業時間:9:00~17:00 (4〜5、9〜11月)、9:00~18:00(6〜8月)、9:00~16:00(12〜3月)

料金:15歳以上450円、65歳以上で年齢の確認ができるものをご持参いただけた場合210円、15歳未満無料 ※回数券、通し券、団体料金など割引制度あり)

駐車場:約2200台、普通車1日1台につき、410円 ※回数券、通し券、団体料金など割引制度あり

Credit


取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/
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