バラやクレマチスが花開き、植物たちがすくすくと成長する5月は、ガーデニングが最も楽しい季節。夏の収穫に向けて、家庭菜園の準備も忘れてはなりません。5月にやっておきたい庭仕事をチェックしておきましょう!

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◎5月の庭仕事

ガーデニングが最も楽しい季節がやってきました!

風薫る5月──。

バラやクレマチスが咲き始め、野菜の苗はぐんぐん伸びています。

さあ、陽光を浴びながら、今月の庭仕事を始めましょう!

1.野菜の苗の定植

野菜の苗
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5月はトマト、ナス、キュウリなど、いろいろな野菜の苗の定植の時期です。ホームセンターや園芸店で苗を入手し、家庭菜園やプランターに植えつけましょう。

自分で3月中旬頃に種をまいて育ててきたトマトなどの苗も、すでに大きく育ち、一番花が咲く頃になっています。こちらもやはり、そろそろ定植の時期です。

定植前の準備とは?

定植前の準備
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野菜の苗を定植する約3週間前に、植えつける場所をよく耕し、土壌の酸性を中和する苦土石灰と完熟堆肥を散布しておきます。油粕や魚粉などの有機肥料を土に混ぜ込んでおくのもよいでしょう。

3週間経ち、堆肥や肥料分が土に馴染んだ頃に定植すると、その後、苗はよく生育します。

水やりは?

苗を植えつける時、まず植え穴にたっぷりと水をやります。そして植えつけた後も、苗の周りにたっぷりと水をやります。この時、株元の土を寄せてクレーター状にしておくと、水が流れ広がるのを防いで、効率よく苗に吸水させることができます。

植え付け前に植え穴に水をやっておく。植え付け前に水やり

植え付けの水やり
植え付け時の水やり
株元の土を寄せてクレーター状にすると水が流れない。

定植後は自然の雨水にまかせておけばよく、水やりの必要はありません。

水で育つナス、乾燥を好むトマト

ナス
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ただし、ナスは「水で育つ」と言われるほど水を好む野菜。定植後は水切れに注意し、乾燥が激しいときは早朝、あるいは夕方に水やりをするようにします。日中、暑い時間帯の水やりは避けます。

トマト
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一方、トマトはむしろ乾燥気味に育てるほうがよく、水やりの必要はありません。

2.野菜の種の直まき

種まき
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気温が上昇し、地温も高くなる5月は、トマトやナス、キュウリなどの種の直まきの適期です。

よく耕し、苦土石灰や完熟堆肥などを施しておいたところに種をまきましょう。

ズッキーニやゴーヤも、この時期に種を直まきにして育てます。

種のまき方は?

種のまき方には、野菜の種類によって「点まき」「すじまき」などの方法があります。種の袋の指示に従ってまくようにしましょう。

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種を土壌に密着させる

点まき、すじまき、どちらの場合も、種をまく場所にまずたっぷりと水をやります。そして、まいた後は種を土壌に押しつけ、密着させます。その後、種の上に軽く土をかけ、再びたっぷりと水やりをします。

発芽するまで、種をまいた場所が乾燥しないよう、水やりを続けましょう。

直まきの利点とは?

トマトやキュウリ、ナスなどの種を菜園に直まきすると、市販の苗よりも病虫害に強い健康で丈夫な苗が育ちます。

市販の苗を買って定植した場合より、収穫の開始はやや遅れますが、秋までの全体の収量はほとんど大差ありません。

3.葉もの野菜の種まき

葉物野菜
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ホウレンソウや小松菜など、葉もの野菜も5月が種のまき時です。

少しずつ時期をずらしてまき、長く収穫を楽しめるようにしましょう。

間違っても、袋に入っている種を全部まいたりしてはいけません。収穫期にたくさん採れ過ぎて、困り果てることになってしまいます。

4.遅霜に注意!

遅霜に注意
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九州や西日本など、暖かい地方では5月にはもう霜が降りる心配はありませんが、関東以北の寒冷地では5月になっても遅霜が降りることがあります。

例えば、長野県松本市郊外、標高650mの四賀地区では、10年ほど前、ゴールデンウィークもとっくに過ぎた5月23日に遅霜が降りました。

レタスなど、ごく一部の野菜を除き、野菜の苗の多くは遅霜に当たると一夜にして萎れ、枯れてしまいます。ジャガイモの新芽も、やはり萎れてしまいます。

野菜の苗の定植や種の直まきは、自分の住んでいる地方に遅霜の心配がなくなってから行うようにしましょう。

5.一年草の種も今がまき時

アサガオの花
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5月になったら朝顔の種をまきましょう。朝顔の種は固いので、一晩水につけてからまくと、よく発芽します。

ジニア
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そのほか、インパチェンス、ペチュニア、ジニア(百日草)、ナスタチウム(金蓮花)、ニゲラ(クロタネソウ)、マリーゴールドなど種も5月中下旬までにはまいておきましょう。いずれも夏の庭を美しく彩ってくれる花々です。

6.ハーブの種まき

ハーブ
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カモミール、タイム、セージ。コリアンダー(パクチー)などのハーブ類も、5月が種のまき時です。

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バジルは地温が上がってから

バジルも5月から種をまくことができますが、むしろ6月、地温が充分に高くなってからまいたほうが、発芽率が格段によくなります。

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Credit

写真&文/岡崎英生(園芸家、文筆家)

早稲田大学文学部フランス文学科卒業。編集者から漫画の原作者、文筆家へ。1996年より長野県松本市内四賀地区にあるクラインガルテン(滞在型市民農園)に通い、この地域に古くから伝わる有機栽培法を学びながら畑づくりを楽しむ。ラベンダーにも造詣が深く、著書に『芳香の大地 ラベンダーと北海道』(ラベンダークラブ刊)、訳書に『ラベンダーとラバンジン』(クリスティアーヌ・ムニエ著、フレグランスジャーナル社刊)など。

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