直線的に花穂を伸ばして咲く、存在感のあるデルフィニウムは、バラや他の草花とも合わせやすく、初夏のガーデニングで活躍するガーデン植物です。青やピンク、白など花色豊富な宿根草、デルフィニウムの魅力や品種、育て方を、ガーデンでの写真とともにご紹介します。

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デルフィニウムってどんな花?

デルフィニウムの青い花
Svetlana Danilova/Shutterstock.com

長い花穂をまっすぐに立ち上げて、青や紫、白などさまざまな色の花をびっしりとつける姿が印象的なデルフィニウムは、初夏のガーデンで人気の花です。本来は宿根草ですが、高温多湿に弱いため、日本の夏に耐えられずに枯れてしまうことも多く、暖地では基本的に一年草扱いとされます。バラとの相性も良く、ローズガーデンでも活躍。他の草花と合わせてボーダーガーデンなどに植栽されていることも多いですね。長い花穂がガーデンに縦のラインを生み、ガーデン演出のアクセントになります。

ちなみにデルフィニウムという名前は、ギリシア語でイルカを意味する「Delphis」から。つぼみの形がイルカに似ていることからこの名が付いたといわれています。

デルフィニウムの種類

デルフィニウム

デルフィニウムには大きく分けて、長い花穂にたっぷりと花を咲かせ、柱のようにボリュームのある花姿が楽しめる大型のエラータム系と、細い茎葉に花を付け、華奢で繊細な姿を持つシネンセ(シネンシス)系があり、またその中間的なベラドンナ系が知られています。特にガーデンでよく見るのはエラータム系ですが、どのタイプもガーデン素材として使いやすいオススメの花です。カラーバリエーションも豊かで、濃いブルーや淡いブルー、白、紫、ピンクまで、さまざまな花色があります。

エラータム系のデルフィニウム
Jiri Vaclavek/Shutterstock.com

エラータム系のデルフィニウムは草丈1mを越え、その長い花穂にびっしりと花をつけるので、存在感抜群。背が高くなるので、ボーダーガーデンの奥に配したり、フェンスの手前に植えたりするのに向いています。また、直線的なラインの花姿を持つので、ふんわり茂るタイプなど、他の草花と組み合わせる際のアクセントにも。繰り返し植栽すると、ガーデンにリズムも生まれます。バラにはないブルー系の花色と直線的な姿は、バラとの相性もよく、ローズガーデンに取り入れるのもオススメです。矮性種もあるので、ガーデンのデザインやスペースに合わせて選ぶことができます。

青いデルフィニウム
mizy/Shutterstock.com
紫や白のデルフィニウム
Indochina studio/Shutterstock.com
カラフルなデルフィニウム
最も一般的な青色から、水色、白、紫、ピンク、複色まで花色のバリエーションが豊富。Lois GoBe/Shutterstock.com
淡いブルーのデルフィニウムの花
kukuruxa/Shutterstock.com
ブルーのデルフィニウム
にじんだような色合いが美しい。TMsara/Shutterstock.com
シネンセ系のデルフィニウム
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シネンセ系のデルフィニウム
Ancha Chiangmai/Shutterstock.com

シネンセ系のデルフィニウムは、青や水色、白など透明感のある爽やかな花色を持つものが多く、華奢な花姿と相まって、ナチュラルなガーデン演出にぴったりです。白花や同系色の花でまとめたり、風に揺れるナチュラルな小花と組み合わせて、コテージガーデン風の優しい印象の庭に活用するのもいいですね。

デルフィニウムの花
angelaflu/Shutterstock.com

ガーデンでの使い方 実例紹介

デルフィニウムの植わるガーデン

花色豊富でボリュームある花姿が、ボーダーガーデンやローズガーデンでもよく利用されるデルフィニウム。実際に、ガーデンにデルフィニウムを取り入れている例を、写真を通してご紹介しましょう。

デルフィニウムのガーデン

花色にグラデーションをつけたデルフィニウムを、他の植物と混ざり咲くように植えて、ナチュラルな印象に。

デルフィニウムのガーデン

同じ品種を一か所にまとめて植えてもインパクトがあって華やか。

デルフィニウムのガーデン

開花期にはいくつもの花穂を立ち上げ、見事な眺めに。

デルフィニウムのガーデン

ピンク系のバラと青や紫のデルフィニウムは、好相性。お互いの花が引き立つ効果があります。

白のデルフィニウム

背が高くなるので、華やかな初夏のガーデンでもひときわ目を引きます。

鉢植えのデルフィニウム

大きな鉢に植えてもインパクト大。バラのトンネルと組み合わせて。

デルフィニウムの育て方

デルフィニウムの花
andersphoto/Shutterstock.com

デルフィニウムは宿根草ですが、日本では夏越しが難しいため、暖地では一年草と考えて育てたほうがよいでしょう。春と秋に苗が出回りますが、秋に植え付けをすると大株に育ち、ボリュームのある花姿が楽しめるのでオススメです。植え付けの際は、根を傷つけないように注意します。

デルフィニウムのタネ
デルフィニウムのタネ。YamabikaY/Shutterstock.com

若い苗を早めに植え付け、定植後に大株に育てると根を傷めにくいです。タネから育てる場合も、秋にタネを播いて苗をつくり、晩秋に植え付けるとよいでしょう。特定の品種を育てたい場合には、品種が記されていないことの多い苗から育てるよりも、園芸店や通信販売でタネを入手して育てるほうが確実です。

デルフィニウムの花
Oleksandr Kostiuchenko/Shutterstock.com

栽培の際には、日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所に植え付けます。病気の発生を防ぐため、新しい土や清潔な土に植えるとよいでしょう。植え付けの際には、緩効性肥料などを元肥として混ぜておきます。庭植えの場合は、植え付け時を除き水やりはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいまでたっぷりと水やりをしましょう。葉が展開してきたら、必要に応じて追肥を行います。

デルフィニウムの花
HelloRF Zcool/Shutterstock.com

デルフィニウムの開花期は5~6月頃。花穂が下から咲きあがっていくので、花がらを摘む際は、花が咲ききって終わりかけたころに、株元から花茎を切り戻します。切り戻しをすることで、6月から二番花を楽しむことができます。

デルフィニウムのタネ
花の後、タネをつけたデルフィニウム。Ottochka/Shutterstock.com

タネを採る場合は、花茎を切らずにそのままにして置き、結実してできたさやが茶色くなったら採って乾燥させておきましょう。デルフィニウムのタネは寿命が短いので、採取したタネは、その年の秋に播いて苗をつくるとよいでしょう。

デルフィニウムは寒冷地では宿根しますが、暖地では一年草として扱ったほうが簡単です。夏越しにチャレンジする場合は、夏は直射日光の当たらない、風通しのよい木陰などで育て、水やりを控えめに行うとよいでしょう。

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Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

参考:みんなの趣味の園芸 https://www.shuminoengei.jp/

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