家の敷地を囲うエクステリアのフェンスは、隣家からの目隠しを目的に設置することもあれば、住宅を引き立てるための装飾の一部として設置されることもあります。ここでは、フェンスと塀の違いや、住宅にピッタリのフェンスの選び方についてご紹介します。

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敷地を囲うエクステリアの“フェンス”と“塀”…どう違うの?

塀はブロックや鉄筋コンクリートなどでつくる壁状の囲いです。それに対してフェンスは、エクステリアをステキに魅せるための装飾された囲いです。

意匠性・防犯性・安全性・費用の面でどう異なるのか、比較してみましょう。

敷地を囲うエクステリアの“フェンス”と“塀”…どう違うの?
https://pic.takasho.jp/portfolio/1703

意匠性

塀は前面道路や隣地からの視線をカットし、安心してくつろげる快適な暮らしに役立ちます。一方、フェンスは和風・洋風などいろいろなデザインで、外観の見栄えをオシャレに飾ったり、つる植物を絡ませて自然な雰囲気をつくるなど、印象的に見せる目的に最適です。

防犯性

高い塀は、住まう方には安心感があるものの、前面道路の歩行者などからは敷地内の様子が見えないものです。ですから、侵入者にとっては他者に気づかれる危険性が少なく侵入しやすい、という防犯上の心配があります。高い塀を設置する場合、防犯カメラ設置や警備保障会社のホームセキュリティーシステムの導入があると安心です。

これらの理由から、敷地内の見通しがよいフェンスのほうが防犯上は有利ではありますが、赤外線センサー付きのフラッシュライトを設置するなど、侵入者が入りにくい環境をつくるよう努めましょう。

安全性

ブロック塀は地震などで倒れることで二次災害の危険があります。鉄筋を入れた施工で、高さによっては控え壁を設置する配慮が必要です。ブロック塀に比べ、フェンスは倒壊する危険性が低いため、安全度が高いといえるでしょう。

費用

費用については、塀やフェンスの素材や広さ、基礎工事の内容しだいで変わってくるので、一概にはいえませんが、ブロック塀が100万円前後とすると、フェンスは40~60万円程度というような割合で、ブロック塀のほうが割高になる場合が多いでしょう。

なお、ブロック塀の施工は、ブロックに鉄筋を入れる作業や控え壁などの補強が必要なため、専門業者に依頼するほうが無難です。フェンスについては、種類によってはDIYもできる場合があるので、ホームセンターで道具を揃えて手作りすることで、費用をおさえることもできるでしょう。

エクステリアフェンスの選び方

エクステリアのフェンスには、いろいろなデザインや素材があります。どのフェンスを選ぶとよいかは、設置の目的によって違ってきます。

目的別にオススメのフェンスを見ていきましょう。

耐久性を重視したい

耐久性を重視するなら、アルミ製、もしくは強度の高いスチール製がオススメです。アルミ製フェンスは、軽くて比較的お手頃価格で手に入るのが魅力です。また、スチール製フェンスはアルミ製よりもさらに安価で購入できますが、錆びないようにメンテナンスをする必要があります。

デザイン性を重視

デザイン性を重視するなら、樹脂系素材や木材のフェンスが最適です。
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デザイン性を重視するなら、樹脂系素材や木材が最適です。木材は天然木材を加工した独特の味わいが楽しめますが、傷みやすいため防腐処理や定期的なメンテナンスが不可欠です。樹脂系素材はデザインのバリエーションが豊富で、さまざまな気候にも耐えられることやメンテナンスも容易な点がオススメポイントです。

防犯目的として設置したい

防犯目的でフェンスを設置する場合は、プライバシーは弱くなりますが、外部の見通しがよいものを取りつけましょう。また、上部を尖らせたデザインのフェンスやトゲのある植物を絡ませることで、侵入者が乗り越えにくくなり、防犯効果を高めることができます。

目隠しのために設置したい

スリット部分の幅が少ないフェンスや板状のフェンスなどを設置すれば、前面道路の歩行者や隣家からの視線をカットし、お互いのプライバシーを確保して、落ち着いたストレスのない暮らしを実現できます。また、下方の一部だけをブロック塀にすることでも、目隠し効果を高めることができます。

フェンスは、下方の一部だけをブロック塀にすることでも、目隠し効果を高めることができます。
https://pic.takasho.jp/portfolio/11488

日よけや採光・通風効果も

完全遮蔽された板状の高いフェンスには、日よけの効果があります。太陽光が高い夏場は、オーニングやシェードを付けることで、より一層の効果を発揮するでしょう。

また、アルミ素材の格子にポリカボネートのパネルをはめ込んだタイプのフェンスには、プライバシーを確保しながら強い日差しを和らいだ光に変える効果が、そして、ルーバー状のフェンスには、ルーバーの開閉調節で風通しをよくするものもあります。

施工業者に依頼するにしても、DIYをするにしても、フェンスを設置する際には大きな音が出る恐れがあるため、近所迷惑にならないよう事前に挨拶回りをして、工事によるトラブルを防ぐよう心がけましょう。

また、隣家や街並みに調和した色彩やデザインのフェンスを設置するよう心がけることで、周囲に配慮もすることも大切です。

エクステリアフェンスの施工事例から選ぶ

どんなエクステリアフェンスを選んだらよいかは、実際の施工事例を参考にしてみましょう。

高さのある目隠しフェンス

高さのある目隠しフェンス
https://pic.takasho.jp/portfolio/3042

隣家との敷地境界に、塀より高いフェンスを設置することで、安らぎと落ち着きのあるプライベート空間を実現しています。

おしゃれな境界フェンス

おしゃれな境界フェンス
https://pic.takasho.jp/portfolio/1708

見通しがよくて防犯性もあり! ラインがオシャレなデザイン重視のトレメッシュシングル。つる植物を絡ませれば、自然の安らぎ感も演出できます。

ナチュラルなフェンス

ナチュラルなフェンス
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ほどよい採光が取れ、風通しをよくしたい方に! 樹脂素材を使った木調フェンスです。

和風フェンス

和風の庭に最適な竹垣フェンス。メンテナンスもラクです。
https://pic.takasho.jp/portfolio/2496

目隠し効果ありで、耐久性も抜群。和風の庭に最適な竹垣フェンス。メンテナンスもラクです。

費用をおさえたいという方は、さまざまな施工事例を参考に、DIYでフェンスの設置に挑んでみるのもよいでしょう。

エクステリアフェンスについてご紹介しました。目的にあったフェンスを選んで設置し、快適なガーデンライフをお楽しみください。

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Credit

文:松下高弘

文/松下高弘(まつしたたかひろ)

長野県飯田市生まれ。元東京デザイン専門学校講師。株式会社タカショー発行の『エクステリア&ガーデンテキストブック』監修。ガーデンセラピーコーディネーター1級所持。建築・エクステリアの企画事務所「エムデザインファクトリー」を主宰し、手描きパース・イラスト・CG・模型等のプレゼンテーションや大手ハウスメーカー社員研修、エクステリア業の研修講師およびセミナープロデュースを行う。

著書には、『エクステリアの色とデザイン(グリーン情報)』、『住宅エクステリアのパース・スケッチ・プレゼンが上達する本(彰国社)』など。新刊『気持ちをつかむ住宅インテリアパース(彰国社)』2月末出版! 大手書店に続々登場!!

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