ベランダでおしゃれにガーデニングを楽しむ方法を知りたい! その答えを教えてくれるのが、ベランダガーデニングクリエイター兼、ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」コーディネーターとして活躍中のRIKAさん。自身もベランダで空間づくりにいそしむベランダガーデナーであるRIKAさんのおしゃれなベランダで、素敵の秘密を教わります。
第2回は、無粋な場所を隠すテクニックをご紹介。難を福と転じた、素晴らしいアイデアがいっぱいです。

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ベランダガーデニング

徹底したカバー力と演出力で、何もなかった殺風景なベランダを瑞々しい空間に替えてしまったRIKAさん。条件は一般的なマンションの仕様と同じです。実際にどのような技を駆使して仕上げたのかを教えてもらいました。

まずは、広い面積を占めている
無機質な基礎部分を隠す

無機質なベランダをカバー
引っ越し当初の、横幅7m×奥行き1.8mのベランダ。殺風景で寒々しい風景が広がっています。
木板でベランダガーデニング

引っ越し前のベランダで使っていた少量の木板をベランダの一角に敷き、以前より使っていたアイテムを並べました。しばらくして、湿気で床板が腐るのを防ぐために、ホームセンターで購入した押し入れなどで使うプラスチックのスノコを敷き、その上に長さを違えた木の板を載せ、今の状態に仕上げました。

木板で壁をカバー 木板で壁を隠す

白くペイントした木板を4枚一組としてスノコ状に組み立てた裏側にラティス用固定金具を2つ取りつけ、塀の上面にひっかけて無粋な壁を端からカバー。その際、壁に取りつけられていた洗濯干しのバーは不要なので撤去しました。

白い木板の壁カバー

白い木板のウォールが完成! 塗りムラで表現したエイジング加工が、空間の表情を深めています。

1年に1回を目安に大掃除をしよう

ベランダの掃除

RIKAさんは1年に1回を目安に、床板とプラスチックのスノコを取りはずして、床面や側溝などの掃除をしています。また、床板・スノコについているほこりなどは、小さなホウキで丁寧に取りはらって。床板を取り外す際は、板を並べる順番がわからなくならないように、記録をするなどして同じ場所に戻すようにしましょう。

生活感があるところを
徹底的におしゃれに隠す

生活感を隠す

ベランダには、配管や隣家との間の仕切り壁など、ちょこちょこ見せたくない箇所があるものです。ほんの小さな箇所でも、そこがあるだけで空間の雰囲気が台無しになりかねません。それ自体に手を加えることができないので、簡易的にカバーしてしまいましょう。雰囲気替えする際も便利です(避難経路は塞がないなど、お住まいの建物の管理規約に準じ、該当する場所は避けてデコレーションをしましょう)。

排水管を隠す

天井から床まで通っているグレーの排水管には、ホームセンターで購入した金網を巻きつけてワイヤーで固定しました。金網にはあらかじめジェルタイプの水性ステイン‘アンティーキングジェル’でエイジング加工を施し、金網の無機質感をカバー。排水管を全体的に覆ったら、つる性植物のシルクジャスミンを絡め、瑞々しいオベリスクとして活用しています。

シンク下の配管かくし

水場も生活感が漂いがちです。最も隠したいシンクの下の配管を、雑貨と植物で完全にカバー。その延長で白い陶器のシンクも半分覆い、やんわりと隠しています。

アンティーク蛇口を活用

味気ない蛇口は、真鍮のアンティーク蛇口と取り換えました。水場の上にある段差にはウッドボックスを立てて入れ、飾り棚のように見せて雰囲気を高めています。

仕切り壁は、最も簡易的にカバー

隣家との境の仕切り壁もそのままでは、雰囲気が台無しです。とはいえ、板などで完全に塞いでしまうと消防法に抵触するので、大きなものでは隠せません。そこでRIKAさんは、コーヒー豆の麻袋を広げて作ったカーテンをつっかえ棒で下げて簡易的に覆いました。これなら簡単に外れます。

麻袋でつくったカーテン

平板な印象にならないように、麻袋で作ったカーテンにオーナメントをひっかけ、愛らしいアクセントをプラス。

生活感漂うバックヤードは
見えにくい側に設ける

バックヤードは見えにくく
おしゃれな室内。リビングからキッチン側の窓外はほとんど見えません。

ベランダはガーデニングの場としてだけでなく、生活の場でもあります。一時的にゴミを置いたり、洗濯物を干したりするスペースが必要です。それらをきれいにしつらえたメインのガーデン内に設けることは避けたいもの。そこでRIKAさんは、横長のベランダの2/3をガーデニング用スペースに、1/3を生活する場所として二分しました。その際、キッチン側とリビング側のガラス窓の間にある壁を、二分する切り替えポイントとして活用。バックヤードはキッチン側のベランダに設けました。リビングからはほとんど外の様子がわかりません。

常緑樹で目隠し

ふたつのゾーンの間に、ユーカリやオリーブなどの樹木をバランスよくレイアウト。常緑の葉が奥の風景を目隠ししているので、メインのガーデンからも、バックヤードが通年気になりません。

思い切ったDIYで
バックヤードをより快適に

室外機を上部に設置

以前、室外機は床に置かれていました。無粋なうえ、温かい排風で植物が傷むほか、場所も取るので思い切って業者さんに依頼して頭上に設置してもらいました。これで空間を有効に使うことができるようになったので、キャベツボックスを並べて多肉植物などを飾っています。

物干しも目立たないように

空間の雰囲気を損ねていた物干しのステンレスポールも目立たぬようにひと工夫。2×4材でパーゴラのような物干しをDIYしました。材はサンダーをかけたあと水性ステイン(ウォールナット)を塗り、乾いたらオフホワイトの水性ステイン(ミルクペイント)をかさつくようにムラを作りながら塗装。最後に保護のために、油性のウッドステイン(オールドビレッジ クリアペーストグレーズ )を塗ってコーディングしました。

ガーデニングの作用場も
おしゃれにしつらえ、魅せる場に

ガーデニング作業場

ガーデニングの作業場は、バックヤード側に設けました。寄せ植えなどをする作業台は、ミシン台風の脚に古材の足場板をつけてDIY。ガーデン側から見えてもさまになるように、おしゃれな見映えに仕立てています。

培養土の保存
培養土は、緑のホウロウの容器に入れて保存しています。
ウッドボックスで肥料などの収納
肥料や殺虫剤もウッドボックスに入れて、おしゃれに収納。

ベランダはリビングの一部。
美しい空間づくりにこだわって

ベランダガーデニング

ベランダガーデンは、リビングの先に新たに広がる‘インテリアの一部’として捉えているRIKAさん。屋外と切り離すのではなく、リビングと一体化するような空間づくりに励んでいます。朝、ベランダが見える窓のカーテンを開ける瞬間、植物の変化を感じる瞬間、どの時間も、自分でつくり出したかけがえのない時間。そんな愛おしい時間が、忙しいRIKAさんの毎日に力を与えてくれています。

どこにでもある一般的なベランダを、みごとな隠し技で美しい空間に作り上げているRIKAさん。ご家庭のベランダだということを忘れてしまいそうな仕上がりです。ぜひ参考にしてみてください。

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Credit

写真&アドバイス/ RIKA
ベランダガーデニングクリエイター兼、ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」コーディネーター。さまざまなイベントにてコーディネートやワークショップを担当。
自身のベランダガーデンの様子は、インスタグラムから発信中。
https://www.instagram.com/skipkibun_rika/

取材/井上園子

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