実に日本人の4人に1人は花粉症だといわれる昨今…この時期から辛い症状にお悩みの方も多いことでしょう。花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気ですが、辛い症状の緩和には、アロマテラピー(芳香療法)がオススメです! ここでは、花粉症に有効な精油とその使い方をレクチャーします。

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花粉症の症状緩和に精油!

花粉症の症状緩和には精油を

花粉症対策には、このような小瓶に入っている精油(エッセンシャルオイル)が活躍してくれます。精油は、花、果皮、果実、根、葉など、植物のさまざまな部位から抽出された、天然の揮発性物質で、アルコールや水などは一切添加されていない純度100%のものだけを精油と呼びます。100%の天然香料は、数十~数百種類の化学成分からなり、植物ごとに異なる芳香成分と、血圧を下げる作用や脳の働きを活発にする作用など、さまざまな効能を持っています。

精油は、香りを楽しむことはもちろんですが、上手に活用することで、「頭が痛い…」「ストレスがたまってきた…」といった日々変わる心身の状況を自分自身でケアできるのが最大の魅力です。これらの効能は、純度100%から採取されたものだからこそ、発揮されます。購入される際には、必ず精油を選んでくださいね。

花粉症の辛い症状にオススメの精油は?

花粉症の方にオススメの精油を4つ、ご紹介しますね。

ティートリー

花粉症対策におすすめの精油:ティートリー
Praweena style/Shutterstock.com

フトモモ科の低木。葉を蒸留して、精油を採ります。

ティートリーには、免疫力を高め、体内に侵入してきたウィルスと戦う免疫賦活作用があります。のどが腫れたり、痛みがあるというのは、そこで細菌たちと戦っている証。ティートリーの香りをかぐことで、鼻から肺までの空気の通り道を殺菌・消毒してくれ、体が細菌たちと戦う援護にもなりますよ。ユーカリに似た、フレッシュですっきりとした香りなのですが、全精油の中でも、成分が穏やかで使いやすいので、家庭に一つ置いておくと重宝する精油です。

ユーカリ(グロブルス)

花粉症対策におすすめの精油:ユーカリ
Roxana Bashyrova/Shutterstock.com

フトモモ科の低木。葉を蒸留して、精油を採ります。

炎症を緩和して、咳や鼻づまりなどの辛い症状を和らげます。スッとした香りには、解熱作用もありますので、熱っぽいと感じた時にはオススメです。また、頭脳明晰作用もあり、集中力を高めるのを助けてくれます。辛い症状があると、なかなか仕事も進まないもの…そんな時に試してみてくださいね。

精油として使われるユーカリは、主に3種類(グロブルス、ラディアータ、シトリオドラ)ありますが、それぞれ成分や特徴が異なります。購入する際にはご注意ください。

*高血圧・てんかんの方は使用を避けてください。

ペパーミント

花粉症対策におすすめの精油:ペパーミント

シソ科の多年草。葉や茎を蒸留して、精油を採ります。

強く鋭いメントールの香りが特徴です。呼吸器系のトラブルを鎮め、鼻の通りをよくしてくれます。鼻づまりなどの辛い症状が続いてイライラしたら、ペパーミントをかいでみてください。精神的な疲労を和らげてくれますよ。

*皮膚刺激があるので、使用する際には、濃度に注意しましょう。

ラベンダー

花粉症対策におすすめの精油:ラベンダー

シソ科の低木。花と葉を蒸留して、精油を採ります。

ラベンダーには鎮静作用があり、心を鎮め、眠りにつきやすくしてくれます。花粉症の症状が辛いと、睡眠不足にもなりがち。夜、この香りをかいで、リラックスしてみてください。のどの炎症を抑えてくれる作用もありますよ。ラベンダーも成分が穏やかで使いやすい精油なので、家庭に一つ置いておくと便利です。

*妊娠中の方は避けてください。

精油の活用方法は?

上記の精油の中から、その日の気分で1~2種類をセレクトして、まずは、室内で芳香浴をしましょう。

精油で花粉症対策:ディフューザーを使って芳香浴

「ディフューザー」という、精油を室内に拡散させるためのアイテムがあります。お持ちの方はこれを使って、室内に放香させましょう。部屋の空気をきれいにして、粘膜の炎症も気持ちも鎮めてくれます。そういったアイテムがない方は、お湯を入れたマグカップに、精油を1~2滴入れて、鼻からゆっくり吸い込んでみましょう。

外出時には、アロママスクもオススメ!

精油で花粉症対策:外出時にはアロママスク

アロママスクは、精油を使って簡単にできます。作り方は、「風邪・インフルエンザ予防にオススメ! アロママスクの作り方」を参考にしてみてください。

ぜひ植物が持つチカラを、辛い症状のケアにお役立てくださいね。

 

<注意点>

〇自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。

〇ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

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Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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