和歌山県民の憩いの場として長らく愛されている「和歌山県植物公園 緑花センター」。一年草が群植されるダイナミックな花壇のほか、梅園、バラ園、アジサイ園、温室などが整備され、いつ訪れても花見を楽しめる公園です。週末を中心に趣向を凝らした各種イベントも開催しており、ファミリー層を中心に大人気。入園料・駐車場ともに無料なのも、評価が高いポイントです。

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子ども連れのファミリー層を中心に
県民に愛される憩いの植物公園

1979年にオープンした「和歌山県植物公園 緑花センター」は、11.17ヘクタールもの規模を持ち、大人の足でゆっくり歩いて2時間は散策を楽しめます。和歌山県民の憩いの場として愛され、年間の来場者数は約19万人。自然の地形、木々を生かしてつくられた公園では、樹木が約500種5,000本、草花は約1,000種、約2万株が見られます。

園内は、四季折々の草花で魅了する「パノラマ花壇」、ハーブ類や香りのよい植物を集めた「香りの森」のほか、梅園、バラ園、アジサイ園、ハス池、温室、芝生広場などにゾーニングされ、いつ訪れても見頃を迎えた花々が出迎えてくれます。特に、絶滅危惧種に指定されているハナガガシ、紀伊半島特産で絶滅が危惧されているキイジョウロウホトトギスは、この公園以外では見かける機会が限られるので、必見です。

園内ではお昼にお弁当を広げる家族連れも多く、ベンチや屋根つきの休憩所、スロープなどが整備され、幅広い世代が安心してのんびり過ごせます。「わんぱく広場」では遊具が大変充実しており、子ども連れの家庭では花見も遊びも楽しめ、一日過ごして飽きない、人気のレジャースポットです。

四季を通して花々で彩られ
いつ訪れても旬の開花を楽しめる

「和歌山県植物公園 緑花センター」の梅園

「和歌山県植物公園 緑花センター」には広い梅園があり、45品種、69本のウメが植栽されています。まだ寒さの厳しい1月下旬から開花し始め、見頃を迎えるのは2月中旬〜3月中旬。ひと足早く春の訪れを感じさせてくれます。同じ頃に、園内ではクリスマスローズ、ツバキ、サザンカ、ロウバイ、スイセン、シクラメン、ビオラなどが開花。「古典植物と山野草展」のイベントも開催しています。

「和歌山県植物公園 緑花センター」のサクラ

「和歌山県植物公園 緑花センター」では、14品種、340本の桜が各所に植栽されています。見頃は3月下旬〜4月上旬で、2019年は3月26日(火)と4月2日(火)に桜臨時開園が行われます。自由にレジャーシートを敷いてお花見でき、桜の下、数カ所には桟敷が設置されるので、そちらも利用できます。飲食の持ち込みOK、飲酒も可能ですが、公共施設なので節度をもって楽しみたいですね。カラオケセットの持ち込みや、バーベキュー等の火気の使用は禁止となっています。

和歌山県植物公園 緑花センターのパノラマ花壇

「和歌山県植物公園 緑花センター」のメインスポットといえる「パノラマ花壇」は約3,500㎡の広さを誇り、約2万株の草花で彩られます。一年草を中心に季節によって模様替えされ、季節感あふれる花や新しい品種などが植栽され、いつ訪れても花爛漫。写真は、4月下旬にオレンジや黄色、白などのポピーが咲き広がる様子です。

「和歌山県植物公園 緑花センター」のバラ

「和歌山県植物公園 緑花センター」には、75品種、350株が息づくバラ園があります。見頃は春が5月中旬〜下旬、秋は10月中旬〜12月下旬。写真のようにたわわに咲く満開時には、辺りに芳香が漂います。バラ園を利用して、実践的に学べる「バラの手入れ教室」も開催。冬季剪定を中心に、植え付けや誘引方法、病害虫の種類と駆除、肥料の施し方など、年間の手入れ方法を解説しています。

「和歌山県植物公園 緑花センター」あじさい園

「和歌山県植物公園 緑花センター」には50品種、約1,000株が植栽された「あじさい園」があります。見頃は6月上旬〜7月中旬です。ブルー、紫、ピンク、白など色とりどりの花色を楽しめ、ガクアジサイや西洋アジサイなど、咲き方もさまざま。また、充実した「あじさい園」を利用して、アジサイの剪定方法をはじめ、特徴や種類、年間の管理方法やふやし方を、講習と実習を通して学べる「アジサイの剪定教室」が開催されています。

熱帯植物が多数お目見えする温室のほか、
土産物ショップも充実!

「和歌山県植物公園 緑花センター」温室

花が少なくなる冬の寒い時期には、ぜひ暖かい温室を訪ねてはいかが? サボテン、多肉植物、食虫植物、果樹類、ベゴニア類、ラン類など熱帯・亜熱帯の植物が見られます。特にフィリピン諸島のごく限られた熱帯雨林にしか自生していない、ヒスイカズラが見どころ。花色が宝石の翡翠に似ていることから名づけられた、エメラルドグリーンの大きな花穂を下げて咲く姿は、一見の価値ありです。

「紀州ふるさとの店」

「和歌山県植物公園 緑花センター」の本館には、和歌山県特産の優良土産品を扱う「紀州ふるさとの店」があります。品揃えは雑貨、ガーデニング用品、お菓子、お寿司、ハチミツ、アイスクリームやジュースなど多彩。主な価格帯は300〜700円でリーズナブルな設定です。ここでアイスクリームやパン、お饅頭、お寿司などを購入して、公園内の花見を楽しみながら、もぐもぐタイムを満喫するのもいいですね。

人気の寄せ植え教室は早めの予約を!
週末を中心に多様なイベントが楽しめる

寄せ植え教室

「和歌山県植物公園 緑花センター」では、月に1度開催される寄せ植え教室が大人気。約1時間半かけて、季節の草花や花木とのアレンジのやり方を学びます。材料や道具は揃っているので、手ぶらでOK、気軽に参加できますね(汚れが気になる方はエプロンや手袋を持参するのがオススメ)。チケット制となっているので、事前に寄せ植え参加チケットの購入が必要です。

クラフト教室

寄せ植え教室のほかにも、週末を中心にクラフト教室、フリーマーケット、ハンドメイド作品展示即売会、郷土食カフェ、コンサートなどの各種イベントが開催されています。スケジュールは公式ホームページで随時更新されるので、事前にチェックして出かけるのもいいですね。写真は、クラフト教室「松ぼっくりでクリスマスツリーを作ろう」のひとコマです。

Information

和歌山県植物公園 緑花センター

所在地:和歌山県岩出市東坂本672
TEL:0736-62-4029
http://www.w-botanicalgarden.jp/

アクセス:公共交通機関/JR和歌山線 岩出駅より岩出市内巡回バス利用(東巡回コース)、バス停「緑花センター・根来公園墓地前」下車、約100m
JR阪和線 和泉砂川駅より和歌山バス那賀利用(近畿大学経由 岩出駅前行)、バス停「緑花センター」下車、約100m
南海本線 樽井駅より和歌山バス那賀利用(近畿大学経由 岩出駅前行)、バス停「緑花センター前」下車、約100m

オープン期間:通年

休園日:火曜日(ただし火曜日が祝日の場合は、翌平日)

営業時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)

料金:無料

駐車場:約500台・無料

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Credit

長田節子

取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/

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