手作りのリースやキャンドル、ハーバリウムなど、人気のナチュラルクラフトに欠かせないのがドライフラワー。いろいろな草花の種類があるとアレンジも楽しいものですが、たくさんのドライフラワーを買うと思いのほか、金額が張ることも。そこで、自分で育てた花をきれいなドライフラワーにするための、初心者でも失敗しないコツ3カ条と、ドライフラワーを使ったおしゃれで簡単なクラフトを紹介します。

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ドライフラワーを作る際、失敗しない3カ条

ドライフラワー

1.開花したての新鮮な花を収穫しよう

ドライフラワーにするには、一年草や宿根草などの草花類は開花したての花を、バラやアジサイなどの枝ものは7〜8分咲きの新鮮なもの使うのが失敗を避けるための最初のコツです。開花してから何日も経って色が褪せ始めたものや、花びらのフチがヨレているもの、花心のシベが茶色くなっているものなどは避けましょう。こうした花を使うと、ドライにしている最中に花が崩れてしまったり、花色がきれいに残らなかったりします。

また、逆につぼみから開き始めたばかりの状態も、水分が抜けるのに時間がかかり、ドライにするのが難しいことがあります。ドライフラワーにしようと考えている時は、花の状態をよく観察しておき、タイミングよく収穫しましょう。収穫する際は雨の日を避け、晴れた日の午前中に行います。

2.しっかり水揚げさせて、なるべく早く水分を抜こう

花の色や形を保ってドライにするコツは、切ったらなるべく早く水分を抜くことです。ただし、庭から切ったばかりの花は、一旦水の中で茎を切って、水揚げすると花の状態がよくなります。花屋の花を使う場合は、店頭に並んでいる時点で水揚げされているので、必要ありません。自然の状態でも花が枯れていく時には水分が徐々に抜けていきますが、そのスピードよりも早く水分を抜くことで「枯れた花感」を出さずに、色や形を保って美しいドライフラワーをつくることができます。ドライの方法には主に以下の2つがあるので、それぞれ必要な道具をあらかじめ揃えておいたうえで収穫し、すぐにドライの作業に取り掛かりましょう。

3.用途によってドライ方法を変えよう

簡単なドライ方法は次の2つがオススメです。花の形状や残したい姿、用途によってドライ方法を変えるのがコツです。

<シリカゲル法>

ドライにする

■特徴■
花びらの多い花でも色や形を残しやすいというメリットがあります。ただし、密閉容器に入れるので、花のサイズを選ぶ必要があります。

■方法■
密閉容器にドライフラワー用のシリカゲルを入れ、花をその中にうずめて密封すると、1週間ほどででき上がります。専用のシリカゲルはホームセンターや花屋、ネット通販などで購入できます。

■用途■
シリカゲルから出した後も密閉状態を保っておかないと、褪色しやすいのでリースには向きません。ハーバリウムやキャンドル作りなどに適しています。

■適した植物■
バラやクリスマスローズ、パンジー、ビオラ、サクラなど人気の花で作れます。

バラの開花の思い出をドライフラワーで残すボタニカルクラフト

<ハンギング法>

■特徴■
茎をつけた状態で、自然な咲き姿に近い状態で残せるドライ方法です。

■方法■
花を逆さにして、直射日光の当たらない、風通しがよく涼しい場所へ吊るし、1〜2週間でドライにします。

■用途■
ドライフラワーによるブーケ作りや、花瓶に飾って楽しみたい場合、リースに使いたい場合などに向いています。

■適した植物■
ハーブ類、花びらの重なりが少ない花が向いています。アナベル、スターチス、センニチコウ、ケイトウ、ヤグルマギク、花かんざし、ヘリクリサム、エリンジウムなど。

花びらがすぐに散ってしまうポピーや花びらが分厚いユリなどの花は向きません。

ドライフラワーを作ろう! 適した花6選と作り方のポイント

ハンギング法のドライフラワーを使ったリースの作り方

バラとシャクヤクの三日月形リース

バラとシャクヤクの三日月形リース

花材はシャクヤク、バラ、ユーカリ、エリンジウムなど。バラもシャクヤクも花びらが多く、ハンギング法ではドライになるまでに花形がしぼんだり、褪色もしていますが、色の濃いものを選ぶとアンティークっぽい雰囲気を楽しむことができます。

土台のリースは計6本のワイヤーを2本ずつに分けて、三つ編み状に編んで輪っかにします。ワイヤーに花をグルーガンで留めつけていきます。1カ所にボリュームを持たせて、アレンジのない部分をつくるとおしゃれに仕上がります。

アナベルの小鳥の巣風リース

アナベルの小鳥の巣風リース

小鳥の巣をイメージしたアナベルのリース。自然素材のリース台にアナベルやネコヤナギをグルーガンで留めつけるだけの簡単手作りリースです。アナベルはアメリカノリノキというアジサイの仲間で、花房は一つが直径20cm以上にもなりボリュームたっぷりなので、一房を切り分けて使ってもリースには十分です。アナベルは初夏から咲き始め、淡い緑から真っ白へ、そしてまた淡緑色へと移り変わる色を楽しみながら、秋遅くまで庭で楽しめます。庭で咲かせたままでも勝手にドライになりますが、キレイなドライフラワーにするには花が新鮮なうちの方がいいでしょう。

Flowers for Me 育てた花を飾ろう「秋色アジサイを飾ろう」

グルーガンの使い方のコツ

グルーガンの使い方

固形接着剤を熱で溶かして噴射するグルーガンは、リース作りやドライフラワーアレンジメントなどで素材を簡単に接着するのに役立つツールです。少量で固定できるので、接着剤を出しすぎないようにすることと、塗布後すぐに接着するのがコツです。一旦、くっつけてからはがそうとすると素材が壊れるので、あらかじめレイアウトを決めてからつけるとよいでしょう。グルーガンは電源を必要とします。

シリカゲル法のドライフラワーを使ったボタニカルキャンドルの作り方

ボタニカルキャンドルの材料と道具

キャンドル材料
  • ドライフラワー
  • ジェルキャンドル
  • 耐熱ガラス器2つ(大と小で直径の差が1cmくらいのものが作りやすい)
  • キャンドル芯
  • 割りばし
  • ピンセット
  • 小鍋(※テフロン加工で注ぎ口があったほうが便利)
  • ハサミ

作り方

  1. 大小のグラスを重ねます。ここでは直火にかけられる「VISION GLASS」を使用。
  2. 隙間にピンセットを使って花材を挟み込みます。花材の大きさにもよりますが、隙間が広すぎると花材が全部寝そべってしまい、絵画的に配置することができないので、器のサイズ選びも重要です。
    花材を挟む
  3. 割りばしにキャンドル芯を挟んで、グラスに渡してセットします。キャンドル芯の長さをハサミで切って調整します。
    キャンドル芯をセット
  4. 小鍋にジェルキャンドルを細かくちぎって溶かします。キャンドルの流し込み適温は100~110℃。IHヒーターなど温度調節がしやすい加熱器を使用すると引火の心配もなく便利です。溶け始めは気泡が多く出ますが、完全に溶けると泡はなくなります。気泡が出なくなるまで熱しますが、熱しすぎて煙が出たら温度を下げましょう。
    ジェルキャンドルを溶かす
  5. 溶かしたジェルキャンドルを器の内側のグラス中央に注ぎ入れます。できるだけゆっくり一定のスピードで注ぎ、外側のグラスへ溢れ出させて、2つのグラス全体が満たされるまで注ぎ入れます。多少の気泡が出ますが、そのままにしておくと気泡は自然と消えるので、1時間ほど動かさずに固めます。
    容器にロウを注ぐ
ボタニカルジェルキャンドル

ジェルキャンドルの燃焼はとてもゆっくりで、煙も出ません。火をつけない時も透明で花が浮かぶようなジェルキャンドルは、インテリアとしても素敵です。

私だけのアトリエを庭に持とう!

庭のアトリエ

ドライフラワー作りやドライフラワーを使ったクラフトは、とても楽しい時間ですが、素材の特性上、作業している間にどうしても細かなゴミが出ます。リビングなど室内で作業する場合はあらかじめ新聞紙などを広げておくとよいでしょう。オススメは、庭の小屋をアトリエに変身させるアイデア。シャベルや土などがしまわれているガーデンシェッドを少し片付けてテーブルを置けば、マイ・アトリエに大変身! ガーデンシェッドなら汚れも気になりませんし、作業途中でいちいち片付けることなく、そのまま広げておいて大丈夫です。

「ガーデンシェッドを“マイ・アトリエ”に!』 https://www.honda.co.jp/flower/hello/eu18i/

ポータブル電源があると可能性がさらに広がる!

ガーデンシェッドに電源がない場合には、ポータブル電源が便利です。Hondaの蓄電機「リベイドE500」は最大500Wで約35分、300Wで約1時間分の電気が取り出せます。グルーガンの消費電力は10〜40Wなので、10時間前後、ミシンなら連続運転で3時間、リベイドを電源として使うことができます。リチウムイオンバッテリーを搭載しており使用中に排気が出ないため、一酸化炭素中毒などの心配がありません。災害時の電源としても活躍するので、一家に一台あると安心です。

女性は家庭の中で自分だけの時間を過ごす、自分だけの部屋を持つことがあまりありません。庭の一角に自分だけの空間を作って、手仕事を思う存分楽しんでくださいね。

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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/1) AnastasiaNess/ 2) Stockshakir/ 4) Chamille White/ 5) AnastasiaNess

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