自然と一体になって、植物のある暮らしをすることは、ストレスをコントロールし、心と体を健やかに保つ作用が期待できます。そんな植物でできる自然療法を総称して、「ガーデンセラピー」と呼んでいます。今回のテーマは、“育てたローズマリーを使ったフレッシュリースの作り方”。ローズマリーの育て方のコツや、育てた枝葉を活用したリースの作り方をご紹介します。コツさえつかめば簡単にできるので、ぜひ実践してみてくださいね。

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ローズマリーの栽培のコツは?

針のような形をした葉を揉むと、強い香りを放つローズマリー。シソ科の常緑低木です。春から晩秋まで、ブルーや白、ピンクなどの小さな花を不定期に咲かせます。ハーブの中でも、ローズマリーは丈夫で、高温多湿の日本でもよく育ちますので、初心者さん向きのハーブでもあります。ぜひ、お庭やベランダで1株育ててみてください。

栽培のコツは、適度な剪定をすること! 植えっぱなしで手入れもしない状態では、葉っぱはゴワゴワになってしまいますが、剪定をすることで新芽の成長をうながし、若い芽が脇から出てきます。新芽は、料理やお茶に使ったときに出るハーブ特有の苦みが少ないので、おいしく楽しめるはずですよ。

また、大きくなると枝葉が込み合ってきます。そうすると、蒸れて枯れる原因になりますので、剪定を兼ねて適度に風が抜けるように枝葉をカットし、整理整頓してあげるとよいでしょう。

土に触れ、植物が育っていく様子を体感することは、日々の暮らしに励みや楽しみを与えてくれます。それに、意外と体力を使うのが土いじり。ほどよい疲労感で夜もぐっすり眠れる効果も。この一連の作業は、ガーデンセラピーの中の1つ、園芸療法にあたります。

ローズマリーの香りには集中力を高める作用が

Photo/Nataliia K/shutterstock.com

私の朝の日課は、ローズマリーの葉をこすって香りをかぐこと。スーッとした爽やかな香り成分の中には、脳内の血液循環を良くする作用があり、集中力や記憶力を高めてくれます。まさに、朝にピッタリな香りなのです。別名「記憶のハーブ」ともよばれていて、一時期、ローズマリーの香りが認知症の予防になると大変人気になりました。

ここで、ハーブの香りをかぐとどんなことが起こるか、簡単にご説明しますね。鼻から入った香りの芳香分子は、電気信号になって脳に直接届きます。その時間は、わずか0.2秒。歯が痛いと感じるまでの速度は、約0.8秒といわれていますので、香りの伝わる速度が、どれだけ速いかがおわかりいただけるでしょうか。

香りをかぐことでリラックスしたり、元気が出る、というのは単に気持ちの問題ではなく、そんな香りの成分が、脳に届いているからこそ起きる現象なのです。これはガーデンセラピーの中の一つ、芳香療法(アロマセラピー)です。

ローズマリーのリース作りがもたらす効果

Photo/Oksana Mizina/shutterstock.com

ローズマリーをよく育てるために行う剪定で切り取った枝を使って、リースを作ってみましょう。

香りをかぎながらリース作っていく作業は、ガーデンセラピーに当てはめると、芳香療法+芸術療法になります。芸術療法とは、作品作りを通じて手を動かし、脳を活性化させることを目的としていて、フラワーアレンジや写真・陶芸などが含まれます。大切なことは、作品の良し悪しではなく、リラックスして作品を作る時間を楽しむこと。たとえリースがキレイな円に仕上がらなくても、自分で作った作品には、買ったものとはまた違う愛着が感じられるはずですよ。

ローズマリーリースの作り方

それでは、ローズマリーのリースを作っていきましょう。

<材料> ※直径24cmリースベース使用

〇ローズマリーの枝10cmサイズ 150パーツくらい

〇リースベース(直径24cm)

雑貨店で購入できます。

〇リースワイヤー(23番)

リースを作るときに使う糸のようにつながっているワイヤーです。ワイヤーの太さにより番号が決まっていて、数が大きくなれば細く、数が小さくなれば太くなります。今回のような枝の場合には、23番が使いやすいでしょう。専門店やインターネット通販で購入できます。

<作り方>

1. まずは下準備。ローズマリーの枝をすべて10cmにカットして、根元の葉を3cmほど取り除きましょう。これを約150本作ります。

2. ローズマリーの枝を一定方向に、リースベースに巻きつけていきます。

リースベースの裏にワイヤーの先をくくりつけ、中心・内側・外側を意識して、3か所に枝を置いたら、その根元をワイヤーで2周ほど巻いてしっかりとめます。

3. 1段目のローズマリーから5cmほど下げて、2段目を同様に巻きます。その際、ワイヤーは切らずにつなげたまま、2段目に持ってきて、キュッと根元をよく締めましょう。

4. 同様にこれを一周繰り返していきます。

5. 枝を余らせておき、寂しいと感じるところに追加で差し込むとよいでしょう。

6. 完成です。リボンなどを使ってデコレーションするのもいいですね。

このまま風通しの良い日陰に数日置いておくと、次第に乾燥します。その様子も楽しんでみてくださいね。今回はリースベースが24cmと大きめでしたが、小さいサイズでももちろんできますので、お好みの大きさで作ってみてくださいね。

飾っておけば見た目におしゃれなのはもちろん、きっといい香りに癒されますよ♪

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Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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