室内を良い香りで満たしてくれるアロマディフューザー。香りの元になるのは植物を蒸留して抽出したアロマオイルやアロマウォーターですが、庭で育てた草花を使って自分でも作れるって知っていましたか? 家庭用アロマウォーター専用蒸留器「リカロマ」を使った蒸留の楽しみをご紹介します。

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蒸留は意外とシンプルな仕組み

アロマオイル

アロマテラピーやナチュラルコスメなどに使われるアロマオイルやアロマウォーター。いずれも蒸留によって植物の芳香成分を抽出したもので、この蒸留作業は工場など特別な施設でなければできないように思われていますが、実はその仕組みは意外とシンプル。

蒸留器
透明性が高い理化学ガラスを素材とした家庭用アロマウォーター専用蒸留器「リカロマ」で蒸留の様子を観察。

植物を高温で蒸し上げると、植物の香りを含んだ蒸気が立ち上ります。その蒸気を急激に冷却すると液化しますが、その液体には植物の芳香成分が含まれており、水溶性のものはアロマウォーターに、脂溶性のものはエッセンシャルオイルとして抽出される、というのが蒸留の仕組みです。古くは鍋の中にハーブを入れてグツグツ煮出すという原始的な方法がとられており、この方法でもアロマオイルは抽出できましたが、茎や葉についた汚れや雑味まですべて煮出されてしまいます。そこで、より純度の高い芳香成分を取り出すために蒸留という方法が開発されました。

理化学ガラス職人が手作りする家庭用アロマウォーター専用蒸留器「リカロマ」

リカロマ

蒸留は「蒸し上げ」「冷却」「液化」という流れを辿りますが、従来の蒸留器は組み立てに微調整が必要だったり、冷却用の水の供給と排出を同時進行しなければならないため、素人には扱いが難しい面がありました。これを家庭でも誰でも簡単にできるようにと開発されたのが「リカロマ」。関谷理化株式会社のアンテナショップ「リカシツ」がプロデュースした家庭用アロマウォーター専用蒸留器です。関谷理化は研究室でプロが使用している理化学製品やガラス素材の専門店で、リカロマは理化学的な冷却システムを用いつつ、一般の人が家庭で簡単に組み立てて安全に、確実に蒸留ができるよう設計されています。蒸留に使うのはリカロマの他に、IHヒーター、水、氷、お気に入りのハーブのみ。

リカロマ

「リカロマ」は基本的にIHヒーターさえ使えれば、どこでも蒸留が可能です。器具の微調整をしなくても、冷却ボウルの先端に雫型の突起があり、蒸留水を一点に集約させ、確実に抽出菅を通って蒸留水が抽出できる設計になっています。手順通りにやれば簡単に組み立てられて誰でも確実に蒸留できるのが魅力ですが、それを実現しているのはガラス職人の高い技術力。「リカロマ」は通常のガラスより耐熱性や透明性、加工性に優れた理化学ガラスという素材を使い、理化学ガラス職人が一つひとつ手作りで製造しています。透明度の高いガラス製の蒸留器なので、蒸留の仕組みが目で追えるのも面白い点。まさしく小学生の「理科」的アロマ蒸留体験ができます。

「リカロマ」の蒸留の仕方

蒸留手順

リカロマでカモミールを蒸留してみましょう。

  1. IHヒーターにリカロマの本体をセットします。
  2. 400mlの水を入れてインナーハーブ台をセット。
  3. 乾燥ハーブを50g入れます。
  4. 冷却ボウルと抽出管をセットし、シリコンチューブの下に取っ手付きビーカーをセットしたら、IHヒーターの電源を入れて水を沸騰させます。氷は沸騰後に冷却ボウルに入れます。その際、氷に塩を大さじ1〜2杯かけると溶けにくくなります。
  5. アロマウォーターが抽出管を通ってビーカーに集まります。約45分で、200mlほどのアロマウォーターが取れたら終了です。
  6. 抽出したアロマウォーターは専用瓶に入れて保存します。オイル成分の豊富な植物は表面にオイルが浮いてくるので、スポイトなどで集め専用瓶に入れて保存します。アロマウォーターとオイルが混ざっている状態で保存してもOKです。

蒸留中もいい香りがして、気持ちのよい作業です。

アロマディフューザーを手作りしてみよう

アロマディフューザー
Photo/JR-stock/Shutterstock.com

抽出したアロマオイルやアロマウォーターは手作りコスメやルームスプレー、アロマディフューザー、加湿器などに使って香りを楽しめます。熱を使わないアロマディフューザーなら、自分で作るのも簡単。ガラス瓶にアロマウォーターを入れ、アロマスティックか竹串を複数本入れておくだけでOK。スティックを伝ってアロマが空間に広がります。香りの強さはスティックの本数で調節します。加湿器に入れて使う場合にはアロマウォーターを給水タンクに直接入れられるアロマ対応の製品を選びましょう。

アロマオイルやアロマウォーターを入れた、アロマキャンドル作りも楽しめます。

キャンドルの作り方はこちら。
アロマキャンドル「ワックスバー」のつくり方

蒸留に使うハーブの種類

ドライハーブ
Photo/JurateBuiviene/Shutterstock.com

蒸留に使うハーブは、ドライの状態で約50gがリカロマでの蒸留1回分なので、広い庭で大量に栽培しなくても、鉢植えでも十分収穫可能です。カモミールやラベンダー、バラ、ミント、エキナセアなど一般的に庭で栽培される植物が使えますが、アレルギーのある方などは植物の選定に注意しましょう。また、香りには身体にさまざまな効能があり、妊娠中や持病のある方などは控えた方がよいアロマもあるので、蒸留前には一度その植物の効能を調べましょう。例えば、ハーブのレモングラスなどは覚醒作用があり、夜その香りを嗅ぐと眠れなくなってしまいますが、受験勉強中などにはいいかも。このように、時と場所を選んで上手に使いこなせば、自家製アロマでアロマライフがより充実しそうです。

効能から見る! リラックスしたい時&健康のためにオススメのハーブ

日本のオリジナルアロマも魅力

リカロマ
リカシツではドライハーブや保存瓶なども販売しています。

自分で育てた植物ももちろん蒸留に使うことができますが、リカシツではドライハーブもプロデュースしており、オオバクロモジや月桃、ホオバ、ドクダミなどもネットから購入することが可能です。これらは古くから日本に自生している植物で、日本人は日本の植物を心地よいと感じる傾向にあるという香り評価の試験結果があります。ちなみに、クロモジにはその香りを嗅いだ際、睡眠時の途中覚醒回数が激減するという安眠効果が報告されているので、眠りが浅くて寝起きが悪いと感じている方などは、クロモジアロマを試してみるのも一案ですよ。

リカロマ
リカロマ専用ケースでがっちり保護されているので通販でも安心。

簡単に蒸留が楽しめる家庭用アロマウォーター専用蒸留器「リカロマ」で、あなたのアロマライフを充実させてくださいね。リカロマはリカシツの店舗、またはオンラインで購入可能です。

Information

リカロマ http://www.rikashitsu.jp/rikaroma.html

リカシツ
住所/東京都江東区平野1-9-7 深田荘102
TEL/03-3641-8891
営業時間/平日(13:30~18:00) 土曜、日曜、祝日(13:00~18:00)
休業日/不定休 (休業日はリカシツHP内の 最新情報 にて更新しております。)
お問い合わせ/kiyosumishirakawa@rikashitsu.jp

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Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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