狭い庭だからガーデニングができないと諦めないで! 鉢やレンガを使って縦の空間を有効利用すれば、小さく狭いスペースでも最大限に活用して外構(エクステリア)をイメージチェンジすることができます。すぐそばが道路でも、立体的におしゃれな庭になったアイデア実例を、ガーデニングのプロがご紹介します。
目次
狭い庭のガーデニングはDIYで克服しよう!
確かに、狭小外構では広大なガーデンのように大きく広がる植物や、何百種もの花を植えるのは難しいですが、工夫次第で小さな庭でも変化に富んだ多彩な庭シーンを生み出すことは可能です。その工夫の一つが、構造物を生かして立体的な庭演出をすること。地植えできる場所が少ないなら、縦の空間を有効に使いましょう! コンテナやレンガなどの構造物をうまく利用すれば、植物を育てられるスペースも増え、すぐそばに道路が走っているような小さな庭であっても、奥行きのある空間を演出することができます。
ここは調布市にあるS邸のガーデン。通りと建物の間にある庭は、幅2mほどですが、色々な植物が育つガーデンです。花の少ない時期でも、あちこちから顔をのぞかせる植物の葉は彩り豊富で、通りを行きかう人が思わず足をとめて見入ってしまう光景がしばしば見られます。このガーデンから、構造物を生かして小さな庭を最大限に活用するアイデアをご紹介します。
コンテナを活用して、狭くても立体感のあるガーデニング
小さな庭でもこれほど変化に富んだ景観をつくり出せる大きな理由が、大小さまざまなコンテナを上手にガーデンに取り入れていること。例えばこのシーン。ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさんのお店で購入した、シンプルで重厚感のあるコンテナに、爽やかな色合いの季節の花々を寄せ植えています。

大きなコンテナは草丈のある植物で高さを出し、その間に地植えの植物を加えることで立体感を演出。さらにその奥には、台座を据えて高さを出した小さめの四角い植木鉢がのぞき、遠近感を強調した景色をつくっています。また、四角い植木鉢は、面ではなくて角の部分を正面にすることで、手前のコンテナの面との対比からガーデンにリズムが生まれます。

周囲のレンガ壁にも一工夫しておしゃれにガーデニング
家の周囲を囲むレンガの塀にも、小さなスペースでも変化を生むための工夫があります。
レンガはすべて同じ大きさを使用するのではなく、ご紹介の画像のように、ところどころに大きなサイズのものを使ったり、塀の高さに凹凸を設けたりと、単調に見せない工夫も注目のポイント。塀の上に置かれた植木鉢も、周囲としっくり馴染んでいます。


レンガ材を用いた塀は、植物との相性も抜群。ヒューケラやアリッサム、ニゲラなどが、木漏れ日が落ちかかる中でナチュラルな風情です。面白いのが、レンガ塀自体が花壇の役割も果たしていること。写真のように、塀の内側にはところどころにレンガで囲ったレイズドベッドが設けられ、直接土が入れられるようになっています。

コンテナやレンガなどを生かしてつくる立体感のあるガーデン。この庭では、かがまなくても植物に手が届くので、長時間しゃがんだままでいる必要がないのもうれしいところ。さまざまな植物を植えこんであっても、コンテナはレンガと同じ素焼きのトーンでまとめてあるので、変化に富みながら統一感のあるガーデンになっています。
Credit
アドバイス / マーク・チャップマン - ガーデンデンデザイナー -

イギリス東部リンカンシャー生まれ。幼い頃から庭仕事を楽しみ、イギリスの4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格を習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社を設立。2011年よりマークス ガーデン アートを展開し、ガーデンデザインの提案・設計・施工・管理、ガーデングッズの輸入販売等を行っています。
撮影・取材・まとめ / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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