自然と一体になって、植物のある暮らしをすることは、ストレスをコントロールし、心と体を健やかに保つ作用が期待できます。そんな植物を使った自然療法を総称して、「ガーデンセラピー」と呼んでいます。
ガーデンセラピーは、広い敷地がなくても、できることがたくさんあります。特に、ハーブ類は、狭いスペースやプランターで育つ丈夫な種類もあり、収穫をしながら、日々の暮らしに使える優れもの。今回ご紹介するローズマリーも、そのうちの一つです。
ローズマリーには、集中力を高めて記憶力を強める効能があることから、昨今では認知症予防につながると大注目のハーブですが、それだけではありません!
今回は、ローズマリーの優れた効能ととともに、お庭で採れたローズマリーを使ってできる、ヘアケア・スキンケアの方法について、ご紹介していきますね。

Print Friendly, PDF & Email

ローズマリーについて

ローズマリーは、シソ科の常緑低木。地中海沿岸が原生地です。海岸近くに育ち、小さな青色の花をつけることから、ラテン語で「海のしずく」という意味の学名を持っています。

日本で育てる際のポイントは、日当たりのよい場所に植え、風通しを確保すること。そして、水やりを控えめにすること。鉢植えの場合は、土の表面が乾いていたら、たっぷり与える程度で、毎日水やりをしては根腐れをおこします。

それだけ注意すれば、基本的にはかなり丈夫なハーブで、大きめのプランターで栽培も可能です。また、苗で買ってきたとしても、枝がすぐに木質化して、大きくなります。直接地面に植える際には、場所をよく選びましょう。

枝葉が伸びてきたら、剪定を兼ねて、随時収穫して利用してくださいね。

若返りハーブ! ローズマリーの効能

ローズマリーの葉をこすってみると、目の覚めるような刺激的な香りがしますが、この香りの成分には、血行を促して心身の活力を高める作用があります。

また、脳の働きを活性化しますので、記憶力や集中力をアップさせる作用も。実際、私もデスクワークの時に、よく活用しています。大人だけでなく、お子さんの勉強時にもオススメですし、高齢者には認知症予防にも繋がりますよ。

そんなローズマリーですが、歴史は非常に古く、古代ギリシア・ローマ時代から、若さを保つ薬草として活用されていて、エピソードもたくさん残っています。

例えば…

『70代の王妃エリザベートが、ローズマリーを使った化粧水、ハンガリーウォーターを使用したことで若返り、隣国の王子に求婚された』

なんていうお話も。これ以降、ローズマリーは若返りのハーブとして有名になりました。

身体も、心も、お肌も若返るって、嬉しい効能ですよね。ぜひ積極的に取り入れていきたいハーブです。

※ローズマリーは刺激が強いため、妊娠中の方は使用しないでください。

夏にダメージを受けた肌や髪をローズマリーでケアしよう

紫外線にたくさん当たる春夏は、肌や髪もダメージを受けています。

紫外線が肌に当たることで、しみやたるみの原因になるように、頭皮に当たれば、白髪や抜け毛など老化現象を引き起こします。髪が紫外線に当たると、髪の一番外側にある膜のような“キューティクル”がはがれてしまい、そこから水分や栄養分が流れ出てしまうため、髪が傷んでしまうのです。

そんな季節にオススメなのが、ローズマリーウォーター!

ローズマリーウォーターを作ろう

ローズマリーウォーターの作り方は簡単!

鍋にお湯を沸かし、沸騰したら、庭から採ってきたローズマリーの葉を入れます。

500㎖の水に対して、10㎝程度の枝を3~4本、用意してください。生でも乾燥したハーブでも、同じように使えます。

その後、弱火にして5分ほど煮出したら、ハーブを濾して冷まします。要するに、濃いめのハーブティーです。

これを、化粧水として使ってください。パックをするのもオススメですよ。

お顔だけでなく、全身に使えますので、お風呂に入れてしまうのも〇! また、髪を洗った後、頭皮にスプレーすれば、ヘアトニックにもなります。指の腹で優しくマッサージするとよいでしょう。

ハーブの作用は緩やかですが、使い続けることで効果を実感することができます。ぜひ、毎日続けてみてくださいね。

また、保存料や防腐剤などが入っていませんので、一度にたくさん作るのではなく、その日に使う分だけをこまめに作ってください。

<注意点>

ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

併せて読みたい

お庭で採れたハーブ活用法! ローズマリーの消臭剤をつくろう
フレッシュハーブで作ろう! ローズマリーソーダ
愛犬も人もリラックスできるローズマリー・クッションのつくり方

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

Print Friendly, PDF & Email