Junk sweet Garden tef*tef*(ジャンク・スイート・ガーデン・テフテフ)は、オーナーの槇谷桜子さんがセレクトした「大人かわいい」をテーマにした植物と寄せ植えが人気の花苗セレクトショップ。槇谷さんに寄せ植えをつくる際の植物の選び方ポイントや、見栄えよく仕上げるコツを教えていただきます。tef*tef*らしい世界観の秘密をここだけでご紹介!

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これまでずっとtef*tef*の寄せ植えはすべて私、槇谷桜子が一人でつくってきました。私の寄せ植えのつくり方はズバリ、「直感のみ」。ただただ、素敵だと思うイメージを感じるままに植えています。しかし、私以外にも私と同クオリティーのtef*tef*らしい寄せ植えをつくる技術者を育てることになり、私が何を感じて考えて、どう植えているのかを教えるために、私の「直感」を分析し、言語化してみました。

同じお花を使っても、ほんの少しの違いで寄せ植えの完成度が変わってきます。tef*tef*の世界観の代表である、寄せ植えのテクニックをご紹介します。

I 一番重要! 花合わせ

寄せ植えの雰囲気を大きく左右するお花選び。2年間、私のもとで勉強したスタッフでも一番難しいポイントです!

①主役にしたいお花を一つ選ぶ。

②どんなイメージの寄せ植えにするかテーマを決める。

これはより具体的にイメージすることが大切です。ただ「シックに」とか、「かわいらしい」という抽象的なものではなく、「何色の服を来た可愛らしい少女」「草原の中で風になびく一場面」などなど。人でも風景でも、絵にできるくらいそのシーンのイメージを頭の中で具体化してから寄せ植えをします。

③脇役のお花を見つける。

主役のお花が大きめのお顔なら合わせるお花は小花だったり、主役の花の中にある1色を合わせたり、同じトーンの花を選んだり。

④お花を引き立てるリーフを数種類選ぶ。

リーフを多く入れた方が奥行きや繊細さが表現できます。お花の高さと同じくらいか少し低めで植えた時に傾斜になるような高さのリーフを。

イメージした世界観に合うリーフを選びます。「爽やか」だったらシルバーリーフ。「可愛い」だったら斑入りやクリーム色。「大人っぽい」だったら銅葉などなど。

⑤株元を演出する植物を選ぶ。

お花でもリーフでもOK。横に広がる性質や垂れる性質など鉢に沿う植物を。ここでも数種類、グラデーションにできるようなカラーを。

この寄せ植えでいうと「イエロー~ブラウン」のグラデーションになるように植物を選んでいます。

お花にも「イエロー」と「ブラウン」を持つものを選び、リーフにもライムグリーンの「イエロー」と銅葉の「ブラウン」を取り込む事で統一感が出ています。

Ⅱ 寄せ植えの縁の下の力持ち! 鉢を選ぶ

具体的にイメージした雰囲気に合う鉢を選びます。エレガントなお花にはエレガントな鉢を。ナチュラルなお花にはバスケットなどの自然素材などなど。

ただ、鉢と植物が同化してしまわないように、銅葉を選んだら少し違う濃さの鉢を選ぶなど、少しですが違いが出るようにします。シンプルなお花合わせには存在感のある鉢を。お花がいっぱい咲くような主張が強いお花合わせをしたなら、逆にシンプルな鉢を。

ファッションを楽しむように、足し算引き算で丁度よいバランスを探します。

上の寄せ植えでは、シックな黒葉でまとめているので、鉢はワントーン明るいグレーのブリキポットを合わせました。こうすることでより黒葉が引き立ちます。鉢のグレーと一番背の高いコロキア・ワイヤースターの葉色を合わせることで鉢を含む寄せ植え全体の色のバランスを取っています。

Ⅲ 本当は教えたくない! 植え方のコツ♪

①正面を決める。

360°よいバランスをつくる寄せ植えもありますが、そうなるとすべてシンメトリーになってしまい、自然な雰囲気が出にくくなります。一点を正面に決め、そこから左右45°に体を動かしてみて、その位置からも美しいバランスであるように意識しながら植え込みます。

左右どちらかだけが凹んでしまったりしないように!

②高さのバランスを考える。

不規則なバランスの取り方をする場合もありますが、基本的に中心部が高く、外側にいくほど低くなるように植物を配置します。この時にお花選びで高さの違う植物を選んでいるとスムーズに傾斜をつくり出すことができます。

③苗をいくつ植えているのか分からないような植え方を意識する。

ポット苗を植えていくのですから、普通に植えるとドン!ドン! とただ苗を並べただけの寄せ植えになってしまいます。植える時にいろいろな枝を絡ませ、自然に育った雰囲気をつくり出せる配置に植えていきます(植え込んでいる最中に絡ませる作業をすると花や葉っぱが土で汚れてしまうので注意!)。

④植物を散らして植える。

株分けできる仕立て方のポット苗は数苗に分けて、鉢の中で散らすように配置します。全体に同じ植物があることで、一体感がとてもよく出てきます。

⑤同じ植物を数苗植える。

すべての植物ではないのですが、1種類のお花は2株、1種類のリーフは3株と同じ植物の割合を増やすことでまとまりのある寄せ植えになります。

⑥ワンポイントを足す。

挿し色だったり、実物だったり、コサージュのようなリーフの使い方だったり。ファッションでいうアクセサリーを使えるようになると上級者!

⑦植物が持つ雰囲気を感じ取る。

植物と向き合っているとその植物の雰囲気というか、性格のようなものを感じ取れるようになります。「きっと優しい雰囲気の女の子なんだな」とか「キリっとしたハンサムさん!」などなど。

私はその雰囲気に合うチームをつくり上げていくような感覚でお花を選んでいます。

Ⅳ 植えやすく元気に育つ培養土

ずっと寄せ植えをつくっている中で、土へのこだわりも生まれてきました。苗と苗の間に転がるように入っていく粒状の形。植え込んだ直後はどうしても土の量が多くなるので、根腐れしないように排水性がよく、水やりの調節がしやすいような形状。たくさんの植物を植え込むので長く効く元肥などなど。

ブレンドをする際にムラが出ないよう、機械ではなく手作業でブレンドしてくださる培養土屋さんを探し、何度も試作を重ねて納得いく培養土をつくりました。tef*tef*の寄せ植えはすべてこの培養土で植え込んでいます。

インテリアやファッションが大好きな私はパッケージにもこだわりました。カラフルな培養土のパッケージはナチュラルなお庭ではどうしても浮いてしまいます。お庭そのものだけでなく、ガーデニング作業する時の景色も美しく素敵なものであって欲しいと、お庭をスタイリッシュに見せられるようなデザインにしました。

素敵なガーデニングウェアを着て、その傍らにこの培養土を置いてセンスのある寄せ植えを植えている♪ そんなお洒落なガーデナーさんが私の憧れです。

http://shop.teftef.biz/shopdetail/000000003706/

植え方や元気に育つ植物の組み合わせなどの 寄せ植えの基本は同じだと思います。 そこに自分の世界観を強く持ちイメージすることで、より魅力的な寄せ植えになっていきます。

いろいろと書きましたが、大切なのは自分が楽しみ、素敵だと思えること!

植物はそれだけで美しいものです。それに自分の感性をプラスし、植物本来の姿に寄り添うことが寄せ植えなのではないかな? と思っています。

正解なんてないのです。

植物が一番輝く寄せ植えをぜひつくって、もっともっと植物を愛してあげてください。

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Credit

写真&文/槇谷桜子
‘大人可愛い’をテーマにした「Junk sweet Garden tef*tef*」とクールでスタイリッシュな観葉を扱う「BOTANICAL GREEN」、2つのWebプランツショップのオーナー。高校1年生の娘と小学校4年生の息子がいるアラフォー。花好きが高じてショップを始めて10年、仕事と家庭の両立をしながらショップを展開中。繊細で絵画的な寄せ植えにファン多数。
「Junk sweet Garden tef*tef*」http://teftef.biz
「BOTANICAL GREEN」http://botanical-green.teftef.garden

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