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人気Webプランツショップのオーナー、槇谷桜子さんの、築100年の古民家リノベーションストーリー。今回は古民家リノベーションと同時に構想を進めている庭。庭にもともと建っていた農作業小屋を残し、素敵なアトリエにリノベーションしました。まだまだ完成ではありませんが、経過途中でも素敵な空間をご紹介します。

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もとは農機具を収納する古民家ならではの納屋

敷地内に離れとして建っていた古民家ならではの納屋。構想初期の段階では取り壊す予定でしたが、屋根裏の雰囲気や梁の力強さがとても気に入り、どうにかして残すことにしました。水平を測ってみると随分と傾いており、納屋全体を一度ジャッキで上げて水平を取り直すところから始まりました。

砂壁をモルタルで塗り替え、道路に面した部分には電動のシャッターガレージを取りつけ、車が入れるようにもしています。シャッターの向こう側は花苗管理のための農業用ビニールハウスがあり、この場所は夏でも風通しがよく、とても涼しいので、工事中は大工さんの休憩場所として大活躍でした! 普段はスタッフたちが花苗の掃除をしたり、作業場として活用しています。

古民家ならではの和瓦も古い建物の障害となっており、軽いスレートに張り替えました。間口が12mもあるので、一部分の空間を仕切り、ガーデンリビングになるように考えました。その一部分には大きな開口が2つある壁を立ち上げました。開口の面台には自宅のカウンターと同じ素材の古木を使っています。

これから屋根や壁を塗装したり、床に石材を敷いたりして素敵なアトリエに変身させる予定でいます。

古民家ならではの屋根裏と梁

古い部分は骨組みくらいしか残していないのですが、あらわし天井の世界観、梁の自然の木の曲線美。やはり新築では出せない素敵さが古民家リノベーションにはあります。

ガーデンリビングとして空間を区切るためにもともとあった太い梁を境目とし、段差をつけて小上がりにする構想でした。その素材に海外の木製ユーロパレットを採用し、まだ思案中ではありますが、固定せずにテーブルとチェアになるように置いています。床部分はパレットそのままだと板の間が空いているので、飼っている犬の足が落ちて怪我をしないように、一度ばらして詰め直しました。

この場所は観葉植物が元気に育つ環境にしていますので、自宅リビングの観葉植物と入れ替えたり、グリーンコーディネートの仕事の際に、すぐに樹形の格好いい植物を用意できるように、植物との出合いを大切にしてストックしながら育てています。

水やりもできるよう、小屋の両脇には溝をつくり、水がスムーズに流れていく工夫をしました。植物と暮らすことを前提として全ての計画を立てているので、素晴らしいガーデンライフを過ごせています。

大好きな人たちと過ごすガーデンパーティー

12×4mの広い空間で大好きな人たちと素敵な時間を過ごしました。この日は園芸店「Junk sweet Garden tef*tef*」を始めて10周年記念パーティー! 農業で使われる球根ケースを脚にして、集成材のコンパネを乗せて臨時のテーブルとしました。テーブルにも観葉植物を飾り、BBQやチーズフォンデュと共に、美味しいワインで乾杯!

夜が素敵なガーデンリビング

ナイトガーデンを素敵に演出するためには欠かせないパーティーライト。

タカショーの「ローボルト ストリングパーティーライト 10球」を2本使いました。コードをピンっと張らずに弛ませることで、より素敵な雰囲気を演出することができます。コンセントに挿して点灯させるのですが、我が家は日常使いができるように、コンセントを普通の電気スイッチと連動させて点灯するようにしています。

夜になって、このライトとキャンドルで演出する大人の時間は、とても素敵でした。

これから進めるガーデン理想図

簡単なスケッチですが、100坪ほどある庭の構想はできています。

自宅キッチンからつながるガーデンテラス。
オフィスから眺めるパーゴラのブドウ。
3匹の犬たちが元気に走り回れるドッグランスペース。

これから長い年月がかかるとは思いますが、楽しみながら家も庭もつくっていきたいと思っています。家を建てる時、リノベーションする時、最初に全てを完成してしまわなくても、そこで暮らしながら、生活の楽しみの一つとしてDIYでつくり上げていく家も素敵ではないでしょうか? 一つひとつが家族の想い出となり、かけがえのない時間になると思います。

建築/「中内工務店」http://www.nakauchi-koumuten.jp/

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