人気Webプランツショップのオーナー、槇谷桜子さんの、築100年の古民家リノベーションストーリー。これまでの記事では効率よく生活するために工夫した箇所をお伝えしてきましたが、今回は『なくてもいいけれど、あれば楽しい♪』を演出できる遊び心のあるワクワクするようなドアをご紹介します。

長年の夢だった犬との楽しい暮らし

前方左チワプーVIVI、前方右トイプードル禅、後方トイプードルJUJU。我が家の大切な家族。

この古民家に移り住む事が決まった時に犬を飼おうと決めていました。それも素敵な子に出会えたら3匹の多頭飼いをずっと夢見ていたのです! まだお迎えしていない時から犬との暮らしを楽しみに考え、犬スペースも間取りに取り込んでいました。引っ越してから素敵なワンちゃんに次々と出会い、今はトイプードル2匹と、チワワとトイプードルのMIX犬のチワプーの、計3匹と一緒に暮らしています。

2階に各自のケージスペースがあり、日中はオフィスのサークルで過ごすスタイルでしたが、先日の大きな地震で3匹をすぐに避難できるようオフィスでずっと過ごすように変更しました。従業員の出勤時には皆に可愛がってもらい、私達もいつも癒されています。今後進めていくお庭にはドッグランもつくり、3匹が楽しく過ごせる環境にしていく予定です。

お揃いのデザインでDIYした犬専用オリジナルドア

この壁は古民家リフォームの際に新しくつくった壁で、犬専用ドアを設置したいので開口を空けておいてほしいと大工さんにお願いしました。写真はキッチン側で、反対側はオフィスのサークル内に続いています。お客様がいらした時におトイレは見せたくないと考え、サークルに戻ってトイレを済ませられるようにも考えています。オフィスは細かい物も多く、ホッチキスの芯など危険な物が落ちてしまう可能性もあるため、放し飼いは禁止ゾーンです。その代わりキッチンは遊べるスペースとして物も少なくしてあるので、安全に走り回る事ができます。

小さなサイズの犬なので、基本的にはサークル飼いをしています。見守りながら遊んであげられる時間だけサークルから出しています。犬たちは『オフィス!』と声をかけると犬専用ドアに吸い込まれるように戻っていきます^^

モールディングからD.I.Y.でドアを作成

ドアに使った木材は25㎜厚の集成材で、キッチンカウンター下の棚をつくった端材を有効活用しました。重量があったので市販のドア用蝶番を小さく加工して取りつけています。モールディングはトイレ前の腰壁で使用した木材の端材を、ドア枠のケーシングも人間用のドアで使用して余った端材を使っています。

主な材料はリノベーションで余った端材を使うことになりましたが、同じ素材を使う事で一体感やお揃いの楽しい雰囲気が生まれ、とても素敵な作品になったと思っています。

開口さえ空いていれば、モールディングはボンドでくっつけるだけで、あとはオイルステインで塗装する簡単DIYでした。

メルヘンチックな絵になるとびら

お誕生日にはドアをメインに飾りつけをしました。ガーランドフラックだけ100円均一ショップで用意して、リボンや紙のお花はラッピングした際に少しずつ余ってしまう部分を使いました。効率重視派で無駄遣いが嫌いな私は、余分な物はできるだけ買わず、あるもので工夫することが楽しみでもあります。

端材の足場板を利用して水飲み場をD.I.Y.

市販されているペットボトルを利用した吸水口。オフィスの床材に使った足場板の端材を利用して、水飲み場をDIYしました。L字型につくっただけの簡単DIYですが、とても可愛くて気に入っています。

不思議の国のアリスみたいな、大きい扉と小さい扉が並ぶリビングダイニング。

住まいづくりでは遊び心も大切に

じっくりと考え抜く効率のよいデザインとは、また考え方が違い、こんな面白いことは突然ひらめく私の‘思いつき’によることが多いです。家づくりでは思考する「大人の私」と、先入観なしに自由に発想する「子どもの私」が共存している感じがしています。そんな「子どもの私」も大切にしておきたくて、我が家には色んなところに楽しいアイデアを組み込みました。

忍者屋敷のような隠し扉

2階の子どもリビングには、そこが開くとは見えないオリジナルドアが隠されています。

これも私のふとした思い付き! ここは子ども達のスペースなので、お友達が遊びに来てくれた時にワクワクしながら遊んでくれるかなぁ~と想像してつくってもらいました。

2階にはサブキッチンを設けています。

今は必要がないキッチンなのですが、生活が変化した時に大きな工事をせずとも、お料理ができるように、コンロはありませんが換気扇はつけています。現在は洗面所のような役割を果たしていて、子ども達が1階に降りて来なくても、顔を洗ったり歯磨きができるようにしました。

サブキッチン横の本棚に見えている部分。実はこの本棚…

開きます!

奥行のある本棚で、全体が引き戸になっています。その奥は天窓のある屋根裏部屋。お友達が泊りに来た時には、そこにお布団を敷いて天窓から夜空を見上げて夢を語ってくれら最高です! ドアがとても多い子どもリビングなので、ドアによる圧迫感も減り、遊び心のある楽しい空間になりました。

既製品だけにとらわれず、自由な発想を大切にすると、オリジナリティの溢れる自分たちだけの家をつくることができます。もちろん、素晴らしい製品がたくさんあり、そこから選ぶだけでもたくさんの選択肢がありますが、家族のライフスタイルの中で『遊び』の部分を取り入れてみると、より一層我が家への愛着が増すことでしょう。

ぜひ、そういう選択肢も家づくりの楽しみの一つと考えて、ご家族でアイデアを出し合ってみてくださいね。

Credit

写真&文/槇谷桜子
‘大人可愛い’をテーマにした「Junk sweet Garden tef*tef*」とクールでスタイリッシュな観葉を扱う「BOTANICAL GREEN」、2つのWebプランツショップのオーナー。高校1年生の娘と小学校4年生の息子がいるアラフォー。花好きが高じてショップを始めて10年、仕事と家庭の両立をしながらショップを展開中。繊細で絵画的な寄せ植えにファン多数。
「Junk sweet Garden tef*tef*」http://teftef.biz
「BOTANICAL GREEN」http://botanical-green.teftef.garden

建築/「中内工務店」http://www.nakauchi-koumuten.jp/