一年で一度、バラが咲き誇る季節が過ぎ、その後、あなたが育てているバラの調子はどうですか? 順調に生育している四季咲き性や返り咲き性の品種は、二番花、三番花と繰り返し開花しているでしょうか。ここでは、当サイトで冬にご紹介した、あまり生育が順調ではないバラのその後の様子と、春以降のお手入れについてご紹介します。

5年も育てているのに、大きくならない株

2017年5月の開花時。

半年前の冬にバラの専門家に成長診断をしてもらったところ「万年一年生のような株」と言われてしまった栽培5年以上のブッシュローズ‘シェアリング・ア・ハピネス’。不調の原因は、適した時期に施肥をしなかったことや水切れと加湿を繰り返していたことなどがあげられました。まずは改善策として冬に新しい土への植え替えと施肥、そして、株の姿を整える冬の剪定を行いました。

それまでの作業の様子は以下の2記事をご覧ください。

バラの専門家が教える! 生育不良の鉢植えバラの剪定方法
バラの専門家が診断! 花数が増えないバラと調子が悪いバラのメンテナンス法

冬のお手入れ後から春の開花

2月上旬の剪定後、3月中旬には新芽が吹き始め、みずみずしい葉っぱが展開。4月の中旬には葉数が増え、つぼみも膨らみました。

2017年は5月16日に開花した‘シェアリング・ア・ハピネス’ですが、2018年は5月3日には開花。これまで、1枝に1〜2輪開花していた印象でしたが、2018年の今年は、房咲きになって多数の花を咲かせてくれました。

花色も前年に比べて発色がよく、これまでの様子とは違う咲き姿に、冬の植え替えと適期の肥料は、とても大切な作業だと実感。

三番花のつぼみがついた6月下旬

二番花は伸びがよい枝にだけ咲き、さらに枝が長く伸びてきたので、黄色い支柱で支えながら成長を見守ってきた6月下旬。複数の枝先につぼみが見え始めました。春の株姿と比べると全体的にボリュームアップしてきましたが、まだまだ株のボリュームが少なく感じます。これから真夏に向けて体力を温存させるため、三番花は咲かせないお手入れを行います。

株を充実させる剪定とピンチ

つぼみがつき始めた長く伸びた枝の上部3分の1を切り取ります。この後、切ったカ所の下にある葉柄の付け根から新芽が吹き、成長が進むと枝が太り充実することを期待した剪定です。

株全体をよく見ると、株元から新しいシュートが伸びていました! 先端にはつぼみがあるような気配。コンパクトな株のシュートは、葉数が少ないまま咲かせてしまうと、枝が充実する前にエネルギーを消耗します。先端を摘み取るピンチで、枝を充実させましょう。

葉柄のすぐ上でピンチをすると、新しく発生する芽がまっすぐ伸びないので葉と葉の間で切るとよいようです。

6月下旬についたすべてのつぼみがある枝の、上部を切り落とした状態。少しコンパクトになりました。これから来る夏本番は特に水切れさせず、新しい葉を大切に管理します。

春からついている葉には、ハダニなどで少し傷んだものもあります。時々葉水をしながら病害虫の発生に注意して、秋バラに向けて育てていきましょう。

二番花、三番花の開花後や、葉色が全体に黄色味が強いなと感じたら、肥料を施すとよいでしょう。

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。