7坪ほどの小さな畑で、家族と野菜づくりを楽しむTさん。「採りたての味は何にも代えがたいごちそう!」と話しますが、一方で限られたスペースでの野菜づくりには「連作障害」をいかに防ぐかという課題がつきものでした。最近、その問題を解決するアイテムに出合ったというTさん。小さな畑を訪ねました。

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小さな畑で少量多品種の野菜づくり

我が家には7坪ほどの畑があり、家族でいろいろな野菜を育てて楽しんでいます。限られたスペースなのですが、あれこれ欲張って育ててみたいので、畑に幅1.5m×奥行き50㎝ほどの畝を10本ほどつくり、少量多品種で育てています。春はブロッコリー、カブ、ソラマメ、キャベツ、レタス、アスパラガス。夏はトマト、キュウリ、ナス、ジャガイモ、トウモロコシ、ピーマン。秋以降はダイコンやシュンギク、ホウレンソウ、ミズナなど、季節を通じて収穫があります。

 

タネを播いて育てた野菜やハーブ、花の苗。

「採れたて」の野菜の美味しさは格別です。あまり料理が得意でない私にとっては、素材のよさはとても強い味方。あれこれ手の込んだ料理をしなくても、「うちのトマトパスタはどこよりも美味しいね」などと言ってもらえるのは、まったくもってこの野菜のおかげです。

野菜づくりは、まず土づくりから

しかし、野菜づくりが最初から順調にいったわけではありません。最初は勉強不足であまり土を耕しもせず、粘土質の畑にただ穴を掘って苗を植えていたため、期待通りに育たなかったこともありました。少し調べてみると、「野菜づくりは土づくりが肝心!」と、どの本にも書いてあったので、腐葉土や堆肥を畑の土にすき込んで土づくりをするようにしました。最初の1〜2年は、土づくりはなかなか骨の折れる作業でしたが、いったん土が柔らかくなってからは、それほど苦労することなく耕すことができますし、野菜もよくできるようになりました。

連作障害という避けては通れない壁

土がよくなってから、もう一つぶつかった壁が「連作障害」です。自家栽培の野菜の出来のよさに少々得意になっていた頃、なぜか急にトマトが立ち枯れたり、苗の育ちが悪くなって、ろくな収穫ができない年がありました。土づくりもしたし、適期に植えたのに、なぜかなぁと思っていたところ、「連作障害」という言葉を知りました。

立ち枯れたトマト。Photo/Mironmax Studio/Shutterstock.com

目には見えないけれど、土の中には植物が健康に育つために必要なたくさんの栄養素や何億という土中微生物がいます。しかし、特定の植物を育て続けていると、その植物を好きな微生物や栄養分が偏ってしまいます。その結果、作物がうまく育たなくなってしまうのを「連作障害」というとのこと、まさしく我が家は「トマトの畝はここ」と決めていて、何年も同じ場所で育てていたのでした。

連作障害の出やすい野菜

連作障害が出るナス科のシシトウ。

「なるほど、そうなのか! 場所を変えればいいわけね!」とは思ったものの、これがなかなかの難問。というのも、連作障害はすべての野菜に出るわけではないのですが、出やすいといわれるナス科の野菜には、夏の畑の定番、トマト・ナス・ジャガイモ・ピーマン・シシトウが含まれており、ジャガイモの後にトマトを植えてもイケナイのです。しかし、なにせ我が家の畑は畝が10本しかないので、これらが重ならないようにローテーションするのは不可能。

また、次に同じ場所でつくれるようになるまでの期間は野菜によってまちまちで、例えばレタスは定植から約1カ月半で収穫できるのですが、その後2年間は同じ場所を避けたほうがよいとのこと。たった1カ月半しか畑を使っていないのに2年も使えなくなるなんて! さらに調べてみると、サヤエンドウに至っては7年後…。

連作障害の救世主現る!

そんなわけで、我が家の畑づくりは、かなりややこしいものになってしまい、いくつかの種類を諦めようかなと思っていました。そんな時に出合ったのが「連作障害ブロックW」という商品。菌体資材の「菌の黒汁」とゼオライトをミックスした土壌改良材で、植え穴にパラパラと撒くだけで、連作しても問題なく野菜が育つとのこと。ローテーションのしようがない小さな野菜畑の我が家にとっては、まさに救世主。

さっそくレタス栽培に使ってみました。春先、レタスを2苗購入し、昨年植えた同じ畝に植え穴を掘って、「連作障害ブロックW」をひとつかみほど入れます。

苗を植えたら、周りに手で溝をつくっておきます。

溝をつくっておけば、水をやった際に外側へ流れ出ることなく、レタスの根にちゃんと水が届きます。植えたばかりの時は水切れに注意します。

1カ月半後、立派なレタスが育ちました! 収穫後、また「連作障害ブロックW」を使って、レタスを育てています。他の畝にはもうすでにシシトウなどの夏野菜が育っているため、同じ場所を使えるのはとても便利です。

「連作障害ブロックW」を使って、昨年ナスを育てていた畝でトマトを育てています。ローテーションを気にせず野菜がつくれるので気楽ですし、生食では食べきれないほどたくさん実っているので、ソースもつくりました。

家庭菜園ではスペースがどうしても限られ、連作障害を避けては通れない場合も少なくないと思いますが、この便利グッズの登場で、我が家ではこれまで以上に野菜づくりを楽しんでいます!

Photo/DronG/ Shutterstock.com

Information

連作障害ブロックW
400g×3袋 3,000円~/株式会社ヤサキ
☎050-5524-7658(連作障害ブロックW専用回線)
オンラインショップ https://www.kinnokurojiru.com/menu

Credit

写真&文/3 and garden

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