ガーデニングって、なんだか難しそう。と尻込みしているあなたに、ひと鉢から育てる「寄せ鉢」ガーデニングをご提案。気に入った植物を1鉢、2鉢と集めながら鉢植えコレクションを増やしていくうちに、いつの間にかガーデニングにはまってしまうかも? ガーデニングの本場、イギリスで見つけた鉢植えだけのおしゃれなガーデニング・シーンをご紹介します。

「寄せ鉢」って何?

左側の地面から直接植物が立ち上がっているのが「地植え」。右側の壺のような鉢に植わっているのが「鉢植え」。Photo/V J Matthew/shutterstock.com

ガーデニングには、まず大きく分けて、2つの植え方があります。ひとつは、地面に植物を植える「地植え(じうえ)」、もうひとつは、植木鉢などの器に植物を植える「鉢植え(はちうえ)」です。土を掘り起こして植物を植える場所がある人も、そうでない人も、誰でも始めることができるのが鉢植え。地面がタイルなどで覆われたテラスやベランダ、玄関周り、舗装された場所など、どんな場所でも置くだけで植物が育つスペースになります。

多種の花をひとつの鉢に植え込むのが「寄せ植え」。Photo/vincent noel/shutterstock.com
ひとつの鉢に1種類植えて、いくつか寄せ集めるのが「寄せ鉢」。Photo/Ronald Sumners/shutterstock.com

ひとつの鉢に多種の植物をバランスよく植える、「寄せ植え」という方法がありますが、何と何を一緒に植えればよいかを決めるのは、ちょっとハードルが高いという人にもオススメしたいのが、ここでご紹介する「寄せ鉢」です。ひとつの鉢には1種類の植物だけを植え込んで、いくつかの鉢を集めて育てるのが「寄せ鉢」ガーデニング。

鉢植えにした植物の育て方のコツ

植物によって毎日水やりが必要な種類と、乾き気味がよい種類があります。Photo/Makistock/shutterstock.com

寄せ植えは、一緒の土の中に共存させるため、例えば、加湿気味を好む種類や、乾き気味が好む種類など、生育環境が似ているもの同士を集める必要があります。でも、鉢が別々になっていれば、水分のコントロールは1鉢ごとに調整すればよいので、栽培難易度が下がります。

まずは1鉢から栽培スタート

一種類のギボウシを植えた1鉢。Photo/Steve Cymro/shutterstock.com

まずは気に入った植物を1種類、鉢に植えてみましょう。水の頻度や、日向や日陰などの置き場所の手がかりは、購入した苗の札を頼りに、その植物の性質を覚えましょう。札の情報では足りないぞと感じたら、ぜひネット検索からでも情報を収集。調べたり、育てたりしていくことで、ガーデニングの世界が広がっていきます。

1鉢に一種類のギボウシを植えて3鉢集めた「寄せ鉢」例。Photo/Steve Cymro/shutterstock.com

ここで1鉢ご紹介した植物は、「ギボウシ(ホスタ)」と呼ばれる美しい葉を楽しむ種類です。地植えでももちろん育ちますが、鉢植えでも姿よく育ち、庭のアクセントにする人も多い、人気の植物です。水が切れると弱るので、土の乾き具合を見ながら1〜2日に1度たっぷり与えます。

ギボウシにはたくさんのバリエーションがあります。写真/おぎはら植物園

「水切れしていないかなー」と日々観察しているうちに、いつしかギボウシ栽培も慣れてきます。それまで枯れずに管理ができるならば、自信をもって次の鉢植えにチャレンジしてみましょう。ギボウシは、いろんな種類があります。

コレクション熱を刺激するギボウシ、もっと知りたい! という人は『やってみよう! 初めてのガーデニング。【宿根草】オススメのホスタ7選』も参考にしてください。

寄せ鉢ガーデニングの実例

ベンチの横スペースに寄り添うように、緑が生き生きと育つ寄せ鉢例。白い石のテラスに置かれているのは、キューブ型や壺型のテラコッタ鉢3つです。右端の四角い鉢には、大小のシダ類を寄せ植えて、放射状に広がる緑が立体的に。中央には、黄色の斑入りが引き立つギボウシを植えています。

近づいてよく見ると、ギボウシの株元からは、らせん状に葉を伸ばすイグサ科のラセンイが伸び出ています。ベンチの側には常緑低木のアセビ(馬酔木)を植えた鉢を置き、たった3つの鉢を寄せただけなのに、明るいグリーンのコーナーが完成。寄せ鉢ガーデニングは、デザインが違う鉢を組み合わせることでも景色の味つけになります。

鉢植え1個から始める寄せ鉢ガーデニングは、組み合わせる植物や鉢のデザインの変化によって、いろんな景色をつくることができます。次回は、鉢植えだけでつくる寄せ鉢ガーデニングの例をご紹介します。

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。