ガーデンライフが楽しくなるオススメの本をご紹介。緑に親しむ人の書棚に必ず見つかるスタンダードブックスからスタート。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

『我が心の故郷 アルプス南麓の村』

ヘルマン・ヘッセ著(岡田朝雄訳、草思社)

作家ヘルマン・ヘッセは第一次世界大戦に反対し、平和主義的な論文を新聞に発表。自国ドイツのジャーナリズムから「裏切り者」「売国奴」と避難される。そのため彼は、国を出て、家族とも別れ、1919年42歳のときにアルプス南麓の小さな村モンタニョーラに落ち着く。本書はそのモンタニョーラで書かれたエッセイを収録したもので、近くの峠、農場、礼拝堂、素朴な暮らしをしている村の人々、秋の森、雷雨、大好きな庭仕事のことなどが、美しく詩情豊かな文章で綴られている。彼がモンタニョーラで描いた水彩画も収められており、第二の故郷での孤独だが心穏やかな生活ぶりがしのばれる。悲しい時、悩みがあるときに、ぜひ手に取りたい本。