多くのガーデンが、最盛期を迎える5月。華やかなバラを筆頭に、宿根草や一年草も競うように花を咲かせ、美しいガーデンを彩ります。2018年は3月、4月と気温の高い日が続き、バラの開花が例年よりも2週間ほど早まりました。ガーデン作業を早めに進めるとともに、見逃しがないよう全国のガーデンにも出かけたいところ。今月の庭作業をチェックしてみましょう。

ガーデンイベントに出かけよう

バラをはじめとするガーデンプランツが咲き競う5月は、見頃を迎えるガーデンが多く、イベントも目白押し。オープンガーデンやガーデンショーなどが各地で行われます。イベント会場やオープンガーデンは、気になる植物や品種に出合えたり、参考にしたいガーデンテクニックを発見できるよい機会です。特に、育ててみたい植物がある人は、実際に植物に触れることでカタログだけでは分からない情報を得ることができるので、ぜひイベントやガーデンへ足を運びましょう。2018年は、花々の開花が全国的に早まったこともあり、思い立ったらすぐに出かけたほうがよさそうです。

夏野菜の準備をしよう

5月はトマトやキュウリ、ナス、ピーマンなど、多くの夏野菜にとって、苗の植え付け期にあたります。育てやすく、たくさん収穫できるものが多い夏野菜は、ガーデニング初心者にもオススメ。ガーデンセンターにも多くの種類が並ぶので、買い忘れのないよう購入し、ぜひ家庭菜園にチャレンジしてみてください。梅雨を迎えた後に植え付けをすると、多湿の影響で病気にかかりやすくなることがあるので、遅れないように植え付けましょう。また、シソやサヤインゲンなどのタネ播き適期でもあります。

鉢植え植物の水やりを忘れずに

夏ほど気温が上がらず、過ごしやすい気候の初夏ですが、実は水切れの危険性が高い季節でもあります。成長期を迎える植物は、水を勢いよく吸い上げることに加え、まだ夏ではないからと油断しがちなこともあり、鉢植えだと特に水切れに陥る可能性が高いのです。日々の手入れに加え、植物の様子や鉢土から、水切れしていないかを注意深くチェックしましょう。自動灌水機を利用している人は、いま一度設定された水やり状況の確認を。

母の日のカーネーションを長く楽しむために

母の日に贈る花としておなじみとなったカーネーション。鉢植えのカーネーションなら、少し手入れをすることで、母の日が過ぎた後も長く楽しめます。母の日の贈答用に作られたカーネーションの鉢植えは、美しく見せるために密生させてあることが多く、やや根詰まり気味のものがほとんどです。まずは一回り大きな鉢を用意して植え替えましょう。蒸れに弱いため、傷んだ葉や花がらを取り除いて風通しのよい場所で管理し、必要であれば切り戻しを行います。水やりの際は、つぼみに水がかからないように土に水をかけます。開花中は適宜肥料を与えると花付きがよくなります。また、花後に切り戻しをすると、春以降に揃って新芽が吹きます。カーネーションだけでなく、最近人気の高いアジサイの鉢植えも、植え替えしたり地面に下ろすと水が切れずよく育ちます。

花後の球根類の手入れと管理

春に咲いた球根類は、花後のこの季節が翌年の開花のために球根に栄養を蓄える時期。花がらを取り除いた後は、カリ成分の多い肥料を施します。葉は光合成を続けているので、自然に黄色くなるまで切ってはいけません。麻紐などで葉をまとめたり、大きく葉を広げる宿根草で隠してガーデンの景観の邪魔にならないようにし、休眠期を迎えるまでそのままにしておきます。休眠期に入った球根は葉を切り、植えっぱなしにできない球根などは、必要に応じて掘り上げて来年のために保管します。

果樹の摘果の時期です

ウメやリンゴ、アンズなど、多くの果樹が小さな実をふくらませ始める季節。一つひとつの実を大きく育てるために、元気のよい実を選別して残す摘果を行いましょう。まだ若い木にとっては、株への負担を和らげるためにも果実の数を減らすことが大切です。リンゴの場合は、30~40枚の葉につき1個の果実を残す程度の割合で摘果します。

多肉植物のタイプに合わせた手入れを

多肉植物には、夏型種、冬型種、春秋型種があり、各タイプによって、この季節に成長期を迎えるものと休眠期を迎えるものが分かれます。生育を開始する夏型種へは水やりを徐々に再開し、成長期の夏型種や春秋型種には、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。休眠期に入る冬型種への水やりは少なめか断水します。屋外で育てている場合、休眠期に入ったものは雨の当たらない場所に移動しましょう。室内から戸外に移動する場合は葉焼けに注意。また、夏に成長する多肉植物の植え替えも、成長期に入る前のこの時期に行います。

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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