バラが花開く初夏は、バラ園やオープンガーデンを巡るなど、ガーデナーにとって楽しみの多い季節。この季節には、バラ園やショップで新たなバラとの出合いも多くあります。成長期のバラの鉢植え苗を購入したら、まず始めに行いたい作業の「植え付け」をご紹介します。

購入したバラ苗はまず植え付けを

植え付け前のバラ‘グリゼリー’。フランスのドミニク・マサド作出で、葉は艶のあるライトグリーン。ややグレーがかった繊細で美しい色合いの白花には、心地よいアニスの香りが。耐病性に優れ、半日陰を好む。

春から初夏にかけて、成長期にあるバラの鉢植え苗を購入したら、まずは植え付けを行います。「鉢に入っているから」と安心して、購入したままの状態で育てる人もいますが、これはNG。鉢植え苗の鉢は、購入後に運びやすいよう株に比べて小さなサイズになっていることが多く、そのままでは少し根が成長すると、すぐに根詰まりしてしまうなど、順調に生育しない恐れがあります。また、季節が進むにつれ気温が高くなり、水を多く必要とする初夏以降は、鉢が小さいと水切れしやすいという難点も。これらのことを防ぐためにも、バラの鉢植え苗を購入したら、まずは新たな鉢へと植え替えましょう。

植木鉢の選び方は、こちらの記事もご参照ください。
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植え付けの方法

用意するもの

・植木鉢(元のサイズより二回りほど大きいもの)
・鉢底石
・培養土

植え付けの手順

  1. 用意した植木鉢に、鉢底石を底が見えない程度に敷き、その上に培養土を入れます。培養土を入れる際には、鉢土の表面が鉢の縁の3~5㎝ほど下にくるよう、根鉢の大きさを考えながら入れます。
  2. 元の鉢から外します。その際、根鉢は崩しませんが、表土は軽く落として雑草のタネなどを除いておきます。また、接ぎ口にテープが巻かれている場合は外しましょう。
  3. 苗を鉢の中心に据え、隙間ができないようにしっかりと培養土を入れます。鉢や苗を軽く揺すると、うまく土を入れることができます。
  4. 最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。

水やりをしたら植え付けは終了です。

植え替えた苗は、日当たりのよい場所に置いて育てましょう。肥料はすでに施されている場合が多く、肥料分が多すぎると、花が開かないなど、正常な生育が阻害される場合があるため、通常であればこの時点での施肥は必要ありません。施肥は花後に行います。特に‘フンショウロウ’や‘ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール’などのバラは、多肥による害が出やすく注意が必要です。

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。