数ある植物の中から今、注目の植物をピックアップするシリーズ「Now blooming」。ガーデナーや育種家、ナーセリーなど、植物の達人たちへの取材をもとに編集部がセレクトした植え時・買い時・咲き時のオススメ植物をご紹介します。今回は、可愛らしい釣鐘形の花をたくさん咲かせるカンパニュラをピックアップ。

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可憐な釣鐘状の花を咲かせるカンパニュラ

初夏になると、白やピンク、青、紫などパステルカラーの優しい花を咲かせるカンパニュラ。花茎を伸ばして、キキョウに似た星のようなベル状の花をふんわりと咲かせ、ガーデンを優しく彩ります。カンパニュラという名は、ラテン語で「釣り鐘」を意味する言葉から。フウリンソウやツリガネソウ、ベルフラワーなどとも呼ばれます。どれも、ベル型の花の形状にちなんだ名前ですね。

カンパニュラの仲間は種類が多く、300以上の品種があるといわれています。例えば、日本を原産とする山野草、ホタルブクロもカンパニュラの一種。ヨーロッパで古くから栽培されていた、カンパニュラ・メディウムは、ガーデンに欠かせない花としてよく登場します。ボーダー花壇の彩りや鉢植えのほか、和風の庭とも相性がよく、カッティングガーデンにもオススメ。新しい品種なども次々に登場していて、ぜひガーデンに取り入れたいガーデンプランツです。

優しい花色は他のガーデンプランツとも好相性で、花壇に取り入れてもまとまりやすい。
青いカンパニュラに、紫色のバーベナを取り合わせた涼やかな一角。

カンパニュラの品種例と育て方

バラエティーに富んだカンパニュラの中から一部をご紹介します。

カンパニュラ・ラクティフローラ
草丈1.5m前後になる大型のカンパニュラ。まっすぐ伸ばした花茎の先に、ベル型の小花をまとまって咲かせ、開花期にはボリュームたっぷりの花景色が楽しめます。薄紫色の花色のほか、淡いピンク色の ‘ロドン・アンナ’や白花種など。

カンパニュラ・パーシフォリア
ふんわりとした大きなカップ咲きの花を咲かせるカンパニュラ・パーシフォリア。草丈1m前後になる大型のカンパニュラです。明るい青色の‘グランディフローラ’や白花の‘アルバ’のほか、‘ラ・ベロ’や‘ブルー・デライト’などの八重咲き品種も。青花と白花を混植させても爽やかです。

カンパニュラ・グロメラータ
ベル状の小さな花を、上向きにまとまって咲かせます。ヤツシロソウやリンドウ咲きカンパニュラなどの別名も。美しい青紫色の花を咲かせる品種が多く、草丈は30~60㎝前後で、コンパクトで扱いやすい種類です。

カンパニュラ・ロツンディフォリア
まるで糸のような細い花茎を何本も立ち上げ、澄んだブルーの小花を吊り下げる繊細な花姿が特徴。和洋どちらの庭にも使いやすい種類です。和名はイトシャジンですが、山野草のイワシャジンとは別種です。

カンパニュラ・メディウム
フウリンソウという和名の通り、ふっくりとしたベル型の花が可愛らしく、切り花などでも馴染みが深いカンパニュラ・メディウム。多年草のカンパニュラが多い中、カンパニュラ・メディウムは主に一~二年草として扱われます。

カンパニュラ・ラプンクロイデス
細身の花茎にびっしりと青紫色の小花を咲かせ、群生させると風に揺れる姿が見事。日本ではハタザオキキョウという名で古くから親しまれています。丈夫で育てやすく、こぼれダネでもよく増えます。

カンパニュラ・ポルテンシュラギアナ
草丈10~20㎝ほどとコンパクトに育つカンパニュラ。ベルフラワーやオトメギキョウという名前のほうが有名かもしれません。青紫や白の小さな花をこぼれんばかりに咲かせ、鉢植えや足元のカバーに向く品種です。

ホタルブクロ
鮮やかな青紫色が印象的な青花ホタルブクロや、タケシマナの変種など、ホタルブクロやその改良品種を総称したもの。うつむき加減に咲く花が、和風の庭にもよく似合います。園芸品種は、暑さに強かったり、地下茎による広がりを抑えて混植しやすくしたりといった改良点が特徴。

カンパニュラの多くは暑さがやや苦手。温暖な地域で育てる際は、蒸れや暑さに強い品種を選びましょう。栽培の際には、苗を植え付けるかタネを播いて育てます。植えつけの適期は3~4月頃、または10月頃。風通し、水はけがよく、日向~半日陰に植えつけます。落葉樹の下などに植えて夏の強い日差しが直接当たらない場所を選ぶとよいでしょう。キキョウ科の植物は直根性で、根が傷つくと枯れてしまうことがあるため、植えつけの際には根を傷つけないように注意しましょう。

水やりは土が乾いたらたっぷりと。蒸れや高温多湿が苦手なので、株間を取り、風通しよく育てます。初夏に花が開花したら、花がらはこまめに摘み取りましょう。うまく夏越しさせることができれば、翌年も開花が楽しめます。

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/ 1-3)3and garden/ 4)Peter Turner Photography/ 5)Del Boy/ 6)Peter Turner Photography/ 7)Ole Schoener/ 8)guentermanaus/ 9)Amy Johansson/ 10)ajisai13/ 11)Lost Mountain Studio/ 12)Nadalina/ 13) High Mountain /Shutterstock.com

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