英国の豊かな田園文化を感じさせる、ナチュラルなテイストが魅力のブランド「ナショナル・トラスト・コレクション」。その商品づくりは、英国の慈善団体、ナショナル・トラストが守り伝える庭園や邸宅、美しい自然から、インスピレーションを得ています。

2018年の春夏コレクションでは、北アイルランドの3つのプロパティに注目。世界的名園「マウント・スチュワート」の花々にあふれるカントリーガーデン、瀟洒な邸宅「アルゴリー」の室内装飾に見られる幾何学模様、そして、「フローレンス・コート」の優美な天井レリーフが、春夏を彩る商品のデザインモチーフに取り入れられています。日本ではあまり知られていない北アイルランドの、魅力あふれる舞台を訪ねましょう。

侯爵夫人の愛したカントリーガーデン「マウント・スチュワート」

©National Trust Images/Andrew Butler
侯爵夫人の大好きだった草花が植わるサンクン・ガーデン。

北アイルランド、ストラングフォード・ラークの入り江に面して、世界で十指に数えられる名園「マウント・スチュワート」はあります。イタリア風、スペイン風、アイルランド神話がモチーフなど、それぞれにテーマを持った美しい庭は、屋敷の女主人であった、第7代ロンドンデリー侯爵夫人のイーディスによって、1920年代に作られました。イーディスは政治家の夫、チャールズを支えて社交界で活躍し、また、庭づくりや文才など、多彩な才能に恵まれた人物でした。

Both images: ©National Trust Images/Andrew Butler
侯爵夫人が愛したユリと、アイルランド神話がテーマのシャムロック・ガーデン。

侯爵夫人は、その豊かな芸術性を発揮して、かつて旅した国々の庭や、大好きなアイルランドの神話をモチーフに、独創的な庭を次々とデザインしました。回廊のような生け垣や、ユニークなトピアリー、そして、暖流のもたらす温暖な気候のおかげで育てられる、世界中から集めた珍しい植物が、この庭園を特別なものにしています。

©National Trust Images/Naomi Goggin

侯爵夫人は草花の美しい組み合わせを見つけることが大好きで、香りの良い花、特にユリとセイヨウシャクナゲがお気に入りだったと言います。春夏コレクションの軽やかな帽子やパラソル、ソックスには、そんな、侯爵夫人の愛したカントリーガーデンの花々があしらわれています。

豊かな緑に囲まれる新古典主義建築の館「アルゴリー」

left: ©National Trust Images/John Millar
Right: ©National Trust Images/Andreas von Einsiedel
森に囲まれるアルゴリーの屋敷。応接間には紫檀製のグランドピアノが。

アルゴリーは、ブラックウォーター川のほとりに建つ、石造りの瀟洒な屋敷です。200年ほど前に、地主階級で法廷弁護士を務めたウォルター・マクゲオフ=ボンドのために、ダブリンの建築家、アーサーとジョンのウィリアムソン兄弟によって建てられました。この兄弟については詳しい記録が残されていないものの、屋敷自体は、ギリシャやローマの古典様式を洗練させた、新古典主義建築の傑作として知られています。

Left: ©National Trust Images/Andreas von Einsiedel
Right: © National Trust / Andrew Patterson
印象的なデザインのらせん階段と、凝った模様を描くガーデンゲート。

屋敷内は、1979年の、ナショナル・トラストに寄贈された時のままに保存され、スタインウェイ社の優美なグランドピアノが置かれた応接間や、真ちゅうの手すりが美しいらせん階段など、歴史あるインテリアを見て回ることができます。さまざまな装飾品や、そこに施された、手の込んだ幾何学模様から、当時の豊かな暮らしぶりが感じられます。地所内では、ローズガーデンや、セイヨウシナノキの立ち並ぶ川辺で、散策も楽しめます。

ロココ調の天井レリーフに魅せられる「フローレンス・コート」

Left: ©National Trust Images/John Millar
Right: National Trust Images/ Chris Lacey
エニスキレン伯爵の住まいだったフローレンス・コート。

アイルランドに残る重要なジョージ王朝様式の屋敷、フローレンス・コートは、18世紀半ばに、地主階級のジョン・コール卿によって築かれました。建物の記録がなく、詳しくはわかっていませんが、その後、エニスキレン伯爵の爵位を受けた子孫によって増改築され、1972年まで歴代の伯爵の住まいとして使われました。屋敷の名前は、コール卿が愛妻フローレンスの名から付けたと言われています。

Left: ©National Trust Images/Andreas von Einsiedel
Right: ©National Trust Images/Patrick Prendergast
繊細な細工が美しい、ベネチアン・ルームの天井レリーフ。

フローレンス・コートを有名にしているのは、ロココ調の優美なしっくい天井です。アイルランド随一と言われる真っ白な天井レリーフは、思わず見とれてしまうほどの繊細な細工。じつは、火災で一度失われたのですが、ナショナル・トラストの修復活動によって、見事によみがえりました。春夏コレクションでは、この美しいレリーフがレース模様となって、薄手のスカーフを縁取ります。

2018春夏コレクション注目のアイテム

これらの、北アイルランドの3つのプロパティにインスピレーションを得た「ナショナル・トラスト2018春夏コレクション」では、お出かけに活躍するアイテムを多数展開。ここでは、幾何学的模様の刺繍がすてきなパラソルや、侯爵夫人が愛した花々が躍るソックスなどをご紹介します。

草木モチーフがアクセントの晴雨兼用パラソル

人気のドット柄のプリント地に、草木モチーフを幾何学的模様にアレンジした刺繍が施された晴雨兼用のパラソル。爽やかなブルー、飽きのこないモノトーンカラーなど、コーディネイトしやすいカラーバリエ。お天気が変わりやすいこれからの季節に重宝します。傘をたたむと柄が短くなって、持ち運びも軽やか。
親骨の長さ50㎝。ネイビー、ブラック、ターコイズブルー、ベージュのカラーバリエーション。本体:ポリエステル100%(遮光コーティング)。各5,400円(税込)

マリンテイストの大人かわいい日よけ帽

夏に使いやすいペーパーブレードのキャペリンハット。マリンテイストの幅広のストライプリボンがデザインポイントに。UV効果やサイズ調整機能もつき、家庭で手洗いができるので普段使いに重宝します。母の日のプレゼントにもオススメです。
サイズアジャスター付き。サイズ約M〜S(57.5〜56㎝)。ベージュ、ライトグレー、ブラック、ネイビーのカラーバリエーション。本体:分類外繊維(ペーパー)91%、ポリエステル9%、腰巻部分(ライトグレー以外):植物繊維(ヘンプ)55%、綿45%、腰巻部分(ライトグレーのみ):麻55%、綿45%、腰巻一部:ポリエステル100%。各14,580円(税込)

庭と花をモチーフにした軽やかカラーのソックス

左3足は、愛らしい花柄を施した甘すぎないデザインのソックス。白&グリーン・ピンク・グレーのカラーバリエーション。素材:綿・ナイロン。右3足は、英国のガーデンをイメージした総柄のソックス。滲んだようなさりげない柄出しで春らしさが漂います。白&グリーン・ピンク・グレーのカラーバリエーション。
素材:綿・ナイロン・レーヨン・ポリウレタン。両デザインともに、サイズは22〜24㎝。素材:綿・ナイロン。各1,296円(税込)。

「ナショナル・トラスト・コレクション」2018春夏アイテムはこちらでもご紹介しています。
お花見散歩の足取りも軽くなる♪ 春色のお出かけアイテム

Information

ご紹介の商品のお求め先:阪神百貨店 梅田本店(大阪)ほか、有名百貨店で。

阪神百貨店 梅田本店
所在地:大阪府大阪市北区梅田1-13-13
電話:06-6345-1201

英国ナショナル・トラスト(英語)  https://www.nationaltrust.org.uk/
ナショナル・トラスト(日本語) http://www.ntejc.jp/

Credit

商品写真&文/3and garden