最寄りのスーパーで手に入るサラダに向く葉物野菜はバリエーションが少なくて「最近、食卓がマンネリ気味」と感じている人にオススメしたいのが苗から育てる家庭菜園。ベランダのプランターでも、敷地の小さなスペースでも育てることができる葉物野菜の育て方と採取方法をご紹介します。

庭やベランダで育てられる
葉物野菜は多彩!

葉物野菜には、日ごろ聞き慣れたパセリやレタスをはじめ、ルッコラやクレソン、からし菜、バジルなどのハーブ類などがあります。野菜は、農家で栽培されてからスーパーに並び、食卓に上るというプロセスが生活の中で当たり前の出来事になっていますが、もちろん、あなたが自分で育てて、採れたてを食べることもできます。

自宅で栽培ができる苗は、主にガーデンセンターやネット通販などで購入することができ、一年で一番種類が豊富に手に入るのは5月の連休前後。家庭菜園用の苗は、野菜農家で栽培されているものよりも育てやすい性質や採取がしやすいように改良されている品種も多く、スーパーで購入してくる食べ慣れた味とはちょっと違った風味が楽しめる種類も増えています。

葉物野菜を初めて育てる家庭菜園初心者さんには、植えつけたら短期間で採取することができる苗を購入して栽培をスタートするのがオススメです。ここでご紹介の葉物は、完全無農薬でプロが育てた「王様葉ものやさい」シリーズの苗。園芸店などで春から初夏に出回ります。販売元:石井フラワーガーデン

ポット苗がぐんぐん伸びる様子を
観察するのも楽しみ

ポット苗を一列に植え込んで1カ月。葉数が増えて収穫が楽しい時期。

ポット苗を購入したら、プランターや地面に植えつけます。プランターで栽培するなら野菜専用の培養土が便利です。地面にはじめて苗を植える場合は、あらかじめ深さ40㎝程度耕して硬くなった土をほぐし、有機質の肥料(牛ふん堆肥や油粕など)を混ぜてから1週間ほどたってから植えつけるとよいでしょう。

本格的に有機栽培で野菜を育てる人は『無農薬有機栽培で野菜を丈夫に美味しく育てるための土づくり』も参考に。

写真の黒いプランターのようにレタス類(右端)は葉が広がり茂っていきます。一方、中央付近のセロリやからし菜、パセリなどは葉をふやして上に伸びていきます。隣り合う苗同士が陰になって、成長の邪魔になったり、蒸れたりしないように、15㎝以上間隔をあけて植えつけましょう。葉がどんな風にふえたり伸びたり、成長するのかを日々観察するのも家庭菜園の楽しみです。

エディブルフラワーも一緒に植えた
花も葉も食べられるバスケット

例えば、左写真のように明るい葉色のレタスとクレソン、エディブルフラワーのプリムラやパンジーを一緒に植えたら、花も緑もみずみずしいひと鉢になります。また、右写真のように、ダークカラーのからし菜を中央に、周囲にダークカラーのレタスや紫や黒系などのエディブルフラワーを組み合わせれば、シックな寄せ植えになります。直径30㎝のバスケットなら、5〜6種類のポット苗を植え込むことができます。

エディブルフラワーは、サラダの彩りにもなるので、葉物野菜の栽培に慣れたら、次のステップとしてチャレンジしてみましょう。

エディブルフラワーの記事はこちら。
育てて食べられる! 食卓を彩るエディブルフラワーの寄せ植え
可愛くて美味しいパンジー「エディブル・ムーラン」を育てよう

葉物野菜の収穫方法

芯を中心にして葉の枚数が増えていくレタスなどは、大きくなった葉を一枚ずつ外側や下方から順番に採取します。芯は摘み取らないように気をつけます。

クレソンのように茎を横に伸ばして増える野菜は、数枚葉を残して茎を切り取ります。茎が伸びすぎると葉が硬く食感が悪くなるので、芽が若いうちに収穫するのもコツです。切り取って2週間ほどすると、切り口付近(ピンクの丸印)から再び新芽が伸び出してくるので、また新芽を収穫することができます。

クレソンやからし菜は成長が進むと、芯が立ち上がって蕾がつきます。花が咲いてしまうと葉が硬く風味も落ちて、サラダには向かなくなるので、まだ収穫を楽しみたい場合は蕾を切り取りましょう。このように蕾を摘み取ることを「摘蕾(てきらい)」といいます。花瓶に活けたら花が咲く様子が楽しめるかもしれません。

左写真はルッコラの花。右写真は赤サラダからし菜の花です。ルッコラの花は葉と同じようにピリッとした辛味があり、ゴマの香りがします。サラダの彩りやオムレツのトッピングなどにも是非活用して欲しい部位です。からし菜の花も、小さいながらも鮮やかな黄花なので、サラダの彩りにトッピングしても。

苗から育てて摘蕾しながら2か月ほど育てると、蕾が増えて、やわらかく美味しそうな葉が減ってきます。そうなったら、そろそろ葉物野菜の収穫も終わり。最後にすべての葉を収穫したら、一度に食べきれない量になるので、束ねて次の食卓に並ぶまでフレッシュな緑を花瓶に入れて飾りましょう。

その頃になれば、葉の形から野菜の名前がわかるようになっていますよ。

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家庭菜園初心者にオススメの「固定種」のタネの話

Credit

写真&文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。