咲かせて、眺めて、飾って嬉しい、花のある暮らしにオススメの植物と飾り方アイデアを、小さな庭のある暮らしを楽しむ前田満見さんがご紹介。自宅の30坪の庭に春の訪れを知らせてくれる花たちを、生活空間でも楽しむ前田さんのガーデニングエッセイ。

 

うららかな陽射しが降り注ぐ4月は、鉢植えのビオラとパンジーが花盛り。厳しい冬の寒さを乗り越えて溢れんばかりに咲いています。

そんな春の喜びに満ちた可憐な花を、暮らしの中で存分に楽しみます。

庭に咲く春の草花と花あしらい

ビオラやパンジーは、一種活けでも十分愛らしく目を楽しませてくれますが、庭に咲く春の花を合わせると、また違った表情を見せてくれます。

例えば、スイセンとムスカリを合わせると、色とりどりの小花がテキスタイルなどで見られる「リバティー」柄のような、元気で明るい印象に。キッチンカウンターに飾っておくと、ちょっと目覚めの悪い朝でも、カラフルな色合いを目にするだけで、朝仕事を気持ちよく始めることができます。

また、クリスマスローズと合わせても素敵です。お気に入りは、スモーキーピンクのビオラと黒花のクリスマスローズの花あしらい。ヒューケラの銅葉も添えると、よりシックなグラデーションになります。落ち着いた雰囲気が、リビングはもちろん、和室にもしっくりと馴染みます。

浅皿を器に自由にアレンジ

ビオラとパンジーを活ける時は、花丈に合った手のひらサイズの器を用いることが多いのですが、時には浅皿を器にすることも。水を張ったお皿をキャンバスに見立て、絵を描くように挿します。苔をあしらって庭に咲く草花を模写したり、絵つけをするイメージで挿してみたり………。器を浅皿にすると、思いがけない発想が湧いてなかなか楽しいものです。

なかでも、お皿の縁に沿って丸く挿すフラワーリースはとても華やか。ダイニングテーブルに飾ると、目からも春を味わうことができます。また、どの角度から見ても美しいので、友人を招いてのお茶の時間にもピッタリです。ゲストのイメージに合ったフラワーリースでさりげなくおもてなし。「どんな顔で喜んでくれるかな〜?」想像するだけで、何だかワクワクしてきます。

Credit

写真&文/前田満見
高知県四万十市出身。マンション暮らしを経て30坪の庭がある神奈川県横浜市に在住し、ガーデニングをスタートして15年。庭では、故郷を思い出す和の植物も育てながら、生け花やリースづくりなどで季節の花を生活に取り入れ、花と緑がそばにある暮らしを楽しむ。小原流いけばな三級家元教授免許。著書に『小さな庭で季節の花あそび』(芸文社)。