3月になると、早い地域ではバラの新芽が動き出し、4月下旬〜5月の開花に向けてぐんぐん成長が進みます。「バラを育ててみたいけれど、何からスタートすればいいか分からない」という人は、ぜひ新学期がスタートする4〜5月から栽培を始めましょう。一年で一番、たくさんの花が咲き、いろんな表情のバラに出合える旬の時期を逃さないように。今回は、お気に入りのバラを見つけた時に、一緒に揃えておくと便利なグッズと使い方をご紹介します。

樹木の一種であるバラは、ガーデニングシーズン真っただ中の初夏に最初の花「一番花(いちばんか)」を咲かせ、種類によっては秋まで3〜4回繰り返し花を咲かせてくれます。初夏に一度だけ咲くバラは「一季咲き」、繰り返し咲く種類は「返り咲き」や「四季咲き」と呼ばれていて、育ててみたい花色や花形を選ぶ時、同時に知っておきたい情報の一つです。

バラ苗の購入は5月と9月がベスト

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お花屋さんに並んでいる切り花のバラ、実は自宅の庭やベランダで育てることができることをご存知ですか? バラの苗は、ガーデンセンターや園芸店などの店頭、バラの専門店などのネットショップで注文・購入することができます。買い時は、5月前後や9月中旬以降で、根っこがついた「鉢植え苗」を、地面や鉢に植えて育てます。

初めてバラ苗を買ったら、植え替えや花がら切りの手順については、以下を併せてお読みください。
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バラ苗を買ったら、ハサミも用意しましょう

5月につぼみや花がついた苗を買ってきたら、日が当たる場所へ鉢を置いて、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。水やりがまず初めのお手入れです。次に、花が咲き終わったら花がらを切ったり、枯れた枝を切り取ったりと、バラ栽培にはハサミが必須。ハサミといっても、持ち手がプラスチックで軽い花バサミから、刃がしっかりした剪定バサミなどいろんな種類がありますが、文具用のハサミや100円ショップのハサミは適していないので、ぜひ園芸専用のハサミを購入しましょう。これまで日常的に使っていたハサミと握り心地が違うので、きっと新鮮ですよ。

剪定バサミの持ち方、どちらが正しい?

剪定バサミは、硬い枝をスパッと切れるように、他のハサミと刃の形状が違います。上の写真は間違った持ち方。

枝をすくうように、カーブする刃を下側に持つのが正解。文具用など、別の用途のハサミで枝を切ろうとすると、思わぬケガをすることがあるので注意しましょう。

トゲから手を守る手袋

毎日必要というわけではありませんが、植え替えや剪定&誘引をする際など、直接トゲのある枝を触る場合は、トゲに遠慮していては作業は進みません。そこで、革製の手袋が必要になります。トゲが少ないバラを扱う際や、株に触らずに作業ができる時は、ゴムや布の手袋でもよいでしょう。素材違いやデザイン違いで手袋をコレクションするのも、ガーデニングの趣味を深めていく際の楽しみの一つです。

植え込み、鉢替えに必要な道具

植え込みや植え替えをする際に用意しておきたいのが、鉢底網、クマデ、土入れ、そして用土や鉢です。

買ってきた苗を鉢に植え込んだり、植え替えたりする際は、鉢底の穴をふさぐために目が細かい網「鉢底網」を敷きます。鉢から苗を抜き出した時、根が固かったり絡まり合っていたら、クマデで表面を軽くかき取ります。根がしっかりしているバラには、写真上のような金属製のクマデが使い勝手がよく、オススメです(一般的に盆栽コーナーなどに並んでいます)。そして、バラ栽培に限りませんが、用土を鉢に入れ込む時に、一度にたくさんの土をすくえる土入れがあるとストレスなく作業が進みます。

追々用意したいその他の道具

あれもこれもと、一度にすべての道具を揃えなければバラが育てられないわけではありません。でも、バラ栽培からガーデニングに興味が湧いてきたら、ガーデンセンターや園芸店などに行ってみましょう。知らなかった花や便利なグッズとの出合いもあります。お店によって取り扱っている商品が違うので、これぞという商品を見つけ出す、お買い物の時間も楽しみましょう。「麻紐や竹の支柱のような、ナチュラルな素材で揃えよう!」とか、「ガーデニングの本場、イギリス製をコレクションしよう!」など、自分なりのこだわりポイントを決めるのもテンションが上がります。

新しいバラを購入したら、名前を忘れないように記載する札や、つるバラを育てているならば誘引紐や支柱なども必須の道具です。バラ栽培もガーデニングも、花を育てながら道具が増えていくと、栽培の腕が上がりますよ。

Credit

文/3and garden

ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

Photo/桜野良充