数ある植物の中から今、注目の植物をピックアップするシリーズ「Now blooming」。ガーデナーや育種家、ナーセリーなど、植物の達人たちへの取材を元に編集部がセレクトした植えどき・買い時・咲き時のオススメ植物をご紹介します。今回は繊細な花姿ながらとても丈夫なオダマキをピックアップ。

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2,000種あまりの品種があるオダマキ。色も形も多彩です。
2,000種あまりの品種があるオダマキ。色も形も多彩です。

春と夏をつなぐ花

繊細ながら強く育ちます

自然がどれほど精巧で美しく、不思議に満ちているかを教えてくれるのが、このオダマキという花。花弁の底がクルリと巻いたり、シューっと流れ星のように伸びたり、個性的な花姿はなんと2,000種あまり。日本にもミヤマオダマキなどの自生種が古くから知られていますが、バリエーション豊かなこれらの花は西洋オダマキです。色もとても豊富で、ブルーのグラデーションや赤ちゃんのほっぺのような優しいピンク色、あたたかな陽だまり色まで選ぶのが悩ましいほどです。繊細な造形とは裏腹に、性質は格別と言えるほどに丈夫です。

見とれてしまう複雑精緻なオダマキの花姿。つぼみはまるでアクセサリーのよう。
見とれてしまう複雑精緻なオダマキの花姿。つぼみはまるでアクセサリーのよう。
繊細な花姿は群生させると、より美しい。
繊細な花姿は群生させると、より美しい。

球根花との組み合わせも人気

オダマキは宿根草の中でもとても長生きする植物で、一度植えると20年以上変わらず美しい姿で咲き続けるものも珍しくありません。さまざまな環境に適応して育ち、日向でもそうでないところでも育ちます(完全な日陰は除きます)。ですから、栽培に苦労することはほとんどなく、ガーデニングの初心者にもおすすめ。もちろん、鉢植えでも育ちます。

花の美しさはもちろん、ベテランガーデナーの間では少しブルーがかった葉の魅力もよく話題になります。オダマキの花は春と夏の間にかけて、ちょうど春の球根花が咲き終わる頃にバトンタッチするように花を咲かせます。春の球根花はよく年も花を咲かせるために葉が枯れるまで庭においておく必要がありますが、その枯れゆく姿を隠すのに、オダマキの少しブルーがかった美しい葉が活躍してくれます。そのため、春の球根花と組み合わせる方法もオススメです。

一輪でもアクセントになる花。オルレアの白い花の中で咲くオダマキ‘ブラックバロー’。
一輪でもアクセントになる花。オルレアの白い花の中で咲くオダマキ‘ブラックバロー’。
初夏の花を集めて。オダマキは切り花としてほとんど流通していませんが、ベル型の愛らしい花はアレンジに素朴な美しさを添えてくれます。ぜひお庭で育てて使いたいですね。
初夏の花を集めて。オダマキは切り花としてほとんど流通していませんが、ベル型の愛らしい花はアレンジに素朴な美しさを添えてくれます。ぜひお庭で育てて使いたいですね。

Credit

文/3and garden

Photo/1)Diana Taliun/ 2)Valor, Warren Price Photography, Zheltyshev/ 3)Crystal Schumacher-Cox(右) /5)Irina Rosina/Shutterstock.com

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